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御積
「御積〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御積の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ざいます。
若殿様はこの少納言の御手許で、長らく切磋琢磨《せっさたくま》の功を
御積みになりましたが、さてその大食調入食調《だいじきちょうにゅうじきちょう》の伝....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
の前に景綱も引見された時、吉隆が、会津の城御引渡しに相成るには幾日を以てせらるる
御積りか、と問うたら、小十郎は、ただ留守居の居るばかりでござる、何時にても差支は....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
相違ないと殿様の仰せ、行末は似つかわしい御縁を求めて何れかの貴族の若公を納らるゝ
御積り、是も人の親の心になって御考なされて見たら無理では無いと利発のあなたにはよ....
「家」より 著者:島崎藤村
ます」 三吉は記者にもビイルを勧めた。「長野の新聞の方には未だ長くいらっしゃる
御積りなんですか」 「そうですナア、一年ばかりも居たら帰るかも知れません……是方....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
旦那様に見られてはならないものですから、その艶書は一切引裂いて捨てて御了いなさる
御積でしたが、さて未練が込上げて、揉みくちゃにした紙を復た延して御覧なすったり、....
「それから」より 著者:夏目漱石
「まあ奥様でも御貰《おもら》いになってから、緩《ゆ》っくり、御役でも御探しなさる
御積りなんでしょうよ」 「いい積りだなあ。僕も、あんな風に一日《いちんち》本を読....
「離婚について」より 著者:与謝野晶子
使途のない人間になって一生を送られる如くに、一切の女を良妻賢母ばかりに仕立|上る
御積でしょうが、生憎な事には、女は妻となり母となる前に娘という華やかな若い時代が....