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御荷物
「御荷物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御荷物の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
に云う。自分もそう思う。しかし寄りつけない。 プラット・フォームを下りるや否や
御荷物をと云った。小《ち》さい手提《てさげ》の荷にはならず、持って貰うほどでもな....
「行人」より 著者:夏目漱石
と見えて、自分が鞄の始末をした頃、上《あが》り口《ぐち》へ顔を出して、「おやもう
御荷物の仕度をなすったんですか。じゃ御茶でも入れますから、御緩《ごゆっ》くりどう....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
出ますよ」 御二人とも厚い外套《がいとう》を召して御出掛になりました。爺さんも
御荷物を提げて、停車場まで随いて参りました。後で、取散かった物を片付けますと、御....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
さ果敢なや終り初物、あなたは旅の御客、逢も別れも旭日があの木梢離れぬ内、せめては
御荷物なりとかつぎて三戸野馬籠あたりまで御肩を休ませ申したけれどそれも叶わず、斯....
「高知がえり」より 著者:寺田寅彦
で。そのうち汽船の碇を下ろす音が聞えて汽笛一声。「サアそろそろ出掛けようか。」「
御荷物はこれだけで。」「イヤコレハ私が持って行こう。サヨーナラ。」「また御早うに....