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御覧
「御覧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御覧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
》もいつか次第に開きはじめる。
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「わたしの美しさを
御覧なさい。」
「だってお前は造花じゃないか?」
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....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
敷包みのほかにも紙に巻いた絵絹《えぎぬ》らしいものを持っている。
「お暇なら一つ
御覧を願いましょうかな。」
「おお、さっそく、拝見しましょう。」
崋山はある興....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
し》が怖《こわ》がりましょう。その証拠には、今ここで、訳《わけ》なく私が退治して
御覧に入れます。」と云いながら、斑犬《ぶちいぬ》の背中を一つたたいて、
「噛め。....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
たりと閉めてしまいました。
そこで泣く泣く御立ち帰りになって、その御文を開けて
御覧になると、一首の古歌がちらし書きにしてあるだけで、一言もほかには御便りがござ....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
ん。新しい神なぞはおりません。」
「あなたに逆《さから》うものは亡びます。」
「
御覧なさい。闇が消え失せるのを。」
「見渡す限り、あなたの山、あなたの森、あなた....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
こが板の間《ま》だった。
「何? 婆や。」
「まあ御新《ごしん》さん。いらしって
御覧なさい。ほんとうに何だと思ったら、――」
お蓮は台所へ出て行って見た。
....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
年八歳の孫の茂作と、ここにつれて参りました姉のお栄ばかりでございます。お栄もまだ
御覧の通り、婿《むこ》をとるほどの年でもございません。もし唯今茂作の身に万一の事....
「蜘蛛の糸」より 著者:芥川竜之介
て、水の面《おもて》を蔽《おお》っている蓮の葉の間から、ふと下の容子《ようす》を
御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度|地獄《じごく》の底に当って居ります....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
こう云って、一座を眺めながら、
「何故かと申しますと、赤穂一藩に人も多い中で、
御覧の通りここに居りまするものは、皆|小身者《しょうしんもの》ばかりでございます....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
、透《す》かさず愛想《あいそ》の好い返事をした。
「そうでしょう。多分はあなたの
御覧になった後《あと》で発したかと思うんです。第一まだ病状が、それほど昂進しても....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
す。ジェズスは我々を救うために、磔木《はりき》にさえおん身をおかけになりました。
御覧なさい。あのおん姿を?」
神父は厳《おごそ》かに手を伸べると、後ろにある窓....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
体|真面目《まじめ》なのですか?
保吉 ええ、勿論真面目です。世間の恋愛小説を
御覧なさい。女主人公《じょしゅじんこう》はマリアでなければクレオパトラじゃありま....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
人がましく思いたまいて伯父ごより御添書ありしに学校へも入れ申さぬは不本意なれど、
御覧の如くの体なれば何事も心に任せず、ここに新たに設けし活版所あり、しばらくこの....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
人前の職人として、デビーの講義の筆記も送った。しかし、この筆記は大切の物なれば、
御覧済みの上は御返しを願いたいと書き添えてやった。この手紙も今に残っているそうで....
「寡婦」より 著者:秋田滋
その子は出し抜けに立ちどまって、私の手をにぎり緊めて、こう云うのです。 「あれを
御覧なさい。あれを――。でも、従姉さんには僕というものがよく解ってないんですね。....