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御話
「御話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
お》って、うすぼんやりしたランプの向うに近々と相手を招じながら、
「ではとにかく
御話だけ伺いましょう。もっともそれを伺ったからと云って、格別御参考になるような意....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
下さいまし。」と、がたがたふるえながら申し上げました。
それから先の事は、別に
御話しするまでもありますまい。髪長彦は沢山御褒美を頂《いただ》いた上に、飛鳥《あ....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の由来を申し上げましたから、今度は若殿様の御生涯で、たった一度の不思議な出来事を
御話し致そうかと存じて居ります。が、その前に一通り、思いもよらない急な御病気で、....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
月の時間が必要だったのです。が、話の順序として、その前に一通り、彼の細君の人物を
御話しして置く必要がありましょう。
「私が始めて三浦の細君に会ったのは、京城から....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
返事をした。
「まあ、御一緒に歩きましょう。私はあなたとしばらくの間《あいだ》、
御話しするために出て来たのです。」
オルガンティノは十字を切った。が、老人はそ....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
リヤ》観音には、気味の悪い因縁《いんねん》があるのだそうです。御退屈でなければ、
御話しますが。――」
この麻利耶観音は、私の手にはいる以前、新潟県のある町の....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
ですからそれが教えて頂けなければ、教室へはいっている必要はありません。もしもっと
御話が続くのなら、僕は今から体操場へ行きます。」
こう云って、その生徒は、一生....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
村博士は指の間に短い巻煙草を挟んだまま、賢造の代りに返事をした。
「なおあなたの
御話を承る必要もあるものですから、――」
戸沢は博士に問われる通り、ここ一週間....
「竜」より 著者:芥川竜之介
が御聞きになりましたら、さぞ笑止《しょうし》な事と思召しましょうが、何分今は昔の
御話で、その頃はかような悪戯を致しますものが、とかくどこにもあり勝ちでございまし....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
すると意外な答があった。
「いえ、一昨年|歿《な》くなりました。――しかし今
御話した女は、私の母じゃなかったのです。」
客は私の驚きを見ると、眼だけにちら....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
ょう。して見ればそう云う嘘があるだけ、わたしでも今の内ありのままに、俊寛様の事を
御話しないと、琵琶法師の嘘はいつのまにか、ほんとうに変ってしまうかも知れない――....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
との間でございます。当日私は妻と二人で、有楽座の慈善演芸会へ参りました。打明けた
御話をすれば、その会の切符は、それを売りつけられた私の友人夫婦が何かの都合で行か....
「運」より 著者:芥川竜之介
お爺さん。」
やがて、眠そうな声で、青侍が云った。
「では、御免を蒙って、一つ
御話し申しましょうか。また、いつもの昔話でございますが。」
こう前置きをして、....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
とその神下しの婆の所へ出かけたと云います。
ここでその新蔵の心配な筋と云うのを
御話しますと、家に使っていた女中の中に、お敏《とし》と云う女があって、それが新蔵....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
う一度アフリカへ行っていらっしゃい。 王 いや、今日はあなたと一しょに、ゆっくり
御話がしたいのです。(王子を見る)誰ですか、その下男は? 王子 下男?(腹立たし....