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御通
「御通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御通の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
が、あるいは車を御寄せになったり、あるいは御自身御拾いで御出でになったり、絶えず
御通い遊ばしたものでございます。中には一夜《いちや》の中に二人まで、あの御屋形の....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
は毎夜のように、中御門高倉《なかみかどたかくら》の大納言様《だいなごんさま》へ、
御通いなすったではありませんか?」
わたしは御不用意を責めるように、俊寛様の御....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
島の景色がいかに良いと申しても、とてもくらべものにはなりませぬ。 領主の奥方が
御通過というので百姓などは土下座でもしたか、と仰っしゃるか……ホホまさかそんなこ....
「或る女」より 著者:有島武郎
にまじまじとながめながら)たいそうおもしろうございました事。よくあんなにくわしく
御通信になりましてねえ、お忙しくいらっしゃいましたろうに。……倉地さんもおりよく....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
らめかねてなおも若し見付かったらと御願いして置いたが、パリを引払われた後も何らの
御通知がないから、遂に発見されなかったのであろう。 世人は、軍が軍事上のことを....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
な、かねがね承ったでありまするで、戸外から拝見いたしましてさえ余りのお見事。つい
御通用門を潜りまして、うかうかとこれへ。 実は前もってちょっとお台所口まで、お....
「春昼」より 著者:泉鏡花
、」 「貴下、何んでございましょう、今日|此処へお出でなさるには、その家の前を、
御通行になりましたろうで、」 「その美人の住居の前をですか。」 と言う時、機を....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
日だったので、私の膝に居る女が、心待に古家の門口まで出た処へ、貴下が、例の異形で
御通行になったのだそうです。 その円髷に結った姉の方は、竹の橋から上ったのだと....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
事で。……既に電報で再度までも申出ましたものを、御着の時間どころか、東京御出発の
御通知も下さらず、幹事一同は大狼狽。勿論、催能は明日に迫りましたものを、御到着に....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
の電話だ。何だか僕には分らぬ事を言っている」 かわるとそれは斯うだった。――「
御通知によって、昨朝飛翔したアブロ練習機を精査してみると、車輪軸に打たれている鋲....
「山椒魚」より 著者:岡本綺堂
していました。どっちが本当だか判りませんよ。」 「しかしそれだけ判れば、あなたの
御通信には差し支えないでしょう。」 「ところがいけない。実は馬鹿を見ましたよ。」....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
て別に取立てて申上げるほどのこともないようです。しかし折角ですから少しばかり何か
御通信申上げましょう。 この頃は正月になっても、人の心を高い空の果へ引揚げて行....
「父の出郷」より 著者:葛西善蔵
おみくじの作を拝見し、それに対するいたずら書きさしあげて以来の御無沙汰です。いや
御通知いたしかねていたのです。半僧坊のおみくじでは、前途成好事――云々とあったが....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
妙齢の女子、恒例祭に社参し、一夜の参籠を為すに非ざれば、嫁がざるもの多しと。之を
御通夜と称し、今猶行はるといふ」とある。やはり筑波の歌かがいと同じく、もとは未婚....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
まって弟に目くばせしました。兄に弟のすっかり変った様子をみせたくなかったのです。
御通夜の人達のために、私は女中と御料理をいたしました。火鉢を並べたり、御ざぶとん....