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御邪魔
「御邪魔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御邪魔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
機械的にこんな挨拶の言《ことば》を述べた。
「夜中《やちゅう》、殊に御忙しい所を
御邪魔に上りまして、何とも申し訳の致しようはございませんが、ちと折入って先生に御....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ないでいたからである。
「早水氏《はやみうじ》が是非こちらへ参れと云われるので、
御邪魔とは思いながら、罷《まか》り出ました。」
伝右衛門は、座につくと、太い眉....
「並木」より 著者:島崎藤村
《い》いんですか、会社の方は」 「構わないよ」 「じゃあ、そうしようかね。明日は
御邪魔になりに伺うとしよう。久し振で僕も出て来たものだから、電車に乗っても、君、....
「新生」より 著者:島崎藤村
歌も御仕事が未だでしたら御目に掛けないで持って帰ろうかとぞんじておりましたのに、
御邪魔に成るようなことはなかったかしらと心配してしまいましたのよ。もしそうでした....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ござれば夜分に寺内へ埋葬いたしました」 「左様でございますか。いや、これはどうも
御邪魔をいたしました」 寺を出ると、半七はすぐに東山堂へ行った。娘の葬式はゆう....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
ございましょう」 「あの、私結構ですのよ。ほしくないのですから、本当にこんな夜分
御邪魔して」 「僕、食うよ」 仁科六郎は、いつもたか子が食事をせずに、彼の帰り....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
りあえずよんで下さい。 今、九時二十分頃でしょう、今日は十二月二十八日。御宅へ
御邪魔して、神戸へ戻り、メコちゃんという、屋台の焼とり屋で、一本コップ酒、四本の....
「鴫つき」より 著者:寺田寅彦
いる。汗をふきふきついて行った。道の上で稲を扱いている。「御免なさいよ。」「アイ
御邪魔でございます。」実際邪魔であるので。要太郎を見ると向うの刈田の中をいかにも....
「被尾行者」より 著者:小酒井不木
きました。さっきお宿へまいりましたら、はや御出かけになったとのことで、今こちらへ
御邪魔したので御座います。どうかこの領収書に署名を願います」 ポカンとして突立....
「キド効果」より 著者:海野十三
った。 「やあ、ようこそ、大江山さん」 大江山は捜査課長の苗字だった。 「また
御邪魔に参りましたよ」課長は照れくさそうに云った。「今日は御約束の十三日でもあり....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
した処、夏目先生は死なれましてまた寂寞を感ずるようになりました。遠慮であったのと
御邪魔してはならぬという考えから度々は参りませんでしたが、比較的に親しく御話を承....
「勘平の死」より 著者:岡本綺堂
半七 (丁寧に会釈する。)へえ。御取込みの最中へ飛び込んでまいりまして、とんだ
御邪魔をいたします。わたくしは神田の三河町に居りまして、お上の十手をあずかってい....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
けは調子が可い。 (憚様ですがちょいとそうおっしゃって下さいましな、またお客様で
御邪魔だと悪うございます。) (何、山河内様のお姫様で、同じお弟子なんであります....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
た。 お杉は騒ぐ気色もなく、徐に起ち上って軽く会釈した。 「昨日は何うも飛んだ
御邪魔を致しました。」 「いや、僕の方でも大変失礼した。」と、市郎も尋常の挨拶を....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
。」 困ったと思ったが、そうもいえず、 「や、まあ、おかけなさい。」 「へえ、
御邪魔なら、どうも失礼で。――帰りましょかな。」 「まあ、いいさ。」 「坐りまし....