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御頭
「御頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旧主人」より 著者:島崎藤村
なると私を御離しなさらないで、切ないような目付をなさりながら、私の背《せなか》に
御頭《おつむり》を押しつけておいでなさる。耳から頬へかけて腫起《はれあが》りまし....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
是を見物するに至れり。嘗て近江より買ひ入れたる白牛に、鞍鐙、猩猩緋の装束をなし、
御頭巾、唐人笠、御茶道衆に先をかつがせて、諸寺社へ参詣したりといふ。更に侯の豪華....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
ようでもあるが、これを次に来る野坡の二句「藪越《やぶご》しはなす秋のさびしき」「
御頭《おかしら》へ菊もらわるるめいわくさ」の柔らかく低いピッチに比べると、どうし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いまし」 自分の持って来た菅笠《すげがさ》を、台座に攀《よ》じ上って地蔵菩薩の
御頭《おんかしら》の上に捧げ奉る。 姫の井の道、見返りがちなる大菩薩峠の辻――....
「四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
けだして、夜も昼も入り浸ってると云うことだが、だいち、博奕は御法度だから、これが
御頭の耳にでも入ると、追放になることは定まってる、そうなれば、あなたは女房のこと....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て来たら、来ていない。武田長兵衛から新薬の試用が来ている。御職掌がら先生がたには
御頭痛も多いことでございましょうから云々。私は頭なんか痛みゃしない(!) 今茶....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
ある部分は残らず叮嚀に切取ってある。その外にこの手をくっている箇所は嬰児|基督の
御頭を飾る御光である。じゃによってわし等はこれから直ちに令状と鋤と手斧をたずさえ....
「獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
遺響」に『箕曲《みの》神社とて、当社に獅子頭一口あり、毎年正月十五六七の三日間、
御頭の神事といふあり、土人その社の神体の如く崇敬す。相伝ふ、昔はその民家の悪気を....