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「復す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

復すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
一 前島林右衛門《まえじまりんえもん》 板倉修理《いたくらしゅり》は、病後の疲労が稍《やや》恢復すると同時に、はげしい神経衰弱に襲われた。―― 肩がはる。頭痛がする。日頃....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
まで凋《しぼ》まないんだよ。お敏さんは何でもこの花が咲いている限り、きっと君は本復するに違いないって、自分も信じりゃ僕たちにも度々云っていたものなんだ。その甲斐....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
二枚に、羊蹄《ブラッドワアト》の葉を一枚、麦酒《ビイル》にまぜて飲むと、健康を恢復すると云う秘法を教えてやったそうである。次いで、前に云ったムウニッヒを過ぎて、....
或る女」より 著者:有島武郎
に通りぬけた。葉子は六月の末以来始めて寝床の上に安々とからだを横たえた。疲労が回復するまでしばらくの間《あいだ》手術は見合わせるというので葉子は毎日一度ずつ内診....
高野聖」より 著者:泉鏡花
《いわし》の天窓《あたま》も信心から、それでも命数の尽《つ》きぬ輩《やから》は本復するから、外《ほか》に竹庵《ちくあん》養仙《ようせん》木斎《もくさい》の居ない....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ら自分自身を救い出して、愛の世界にまで高まらなかったら、それは永久にその権威を回復することが出来ないだろう。 私は神を知らない。神を知らないものが神と人との関....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
Astvad-ereta)がすべての死者を呼びさまし、そしてすべてが幸福な状態に復するということになっている。イスマイル教徒に言わせると、この復活並びに最後の審....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
われらが断然新しい決戦兵器を先んじて創作し得たならば、今日までの立遅れを一挙に回復することも敢えて難事ではない。時局が大急転するときは、後進国が先進者を追い越す....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
雪の介抱をしてやる事が出来るようにと、気を着けたのでありまする。 お雪の病気を復すにも怪しいものを退治るにも、耆婆扁鵲に及ばず、宮本武蔵、岩見重太郎にも及ばず....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ファラデーが五年間休養している間に、段々と円熟して来た。 ファラデーは健康が回復すると、一八四五年から電磁気と光との関係につきての実験をやり始めた。 まず電....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
四五年前のような……あれほど農産物の値上りは望めないまでも、多少なりとも景気が回復すれば、年賦にしてもらって十ヵ年もすれば皆済しうるであろう。 儀作をはじめ、....
三枚続」より 著者:泉鏡花
がけずしばしば心を失うのである。 その間に軍鶏の健脚は、猫の額のごとき店頭を往復することをもって満足が出来なくなった。 かつて黒旋風愛吉をして、お夏の一諾を....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
れを説明せん。しかしてその説明は、ただ『バイブル』中に説くところの奇跡・怪談を反復するのみ。よって政教子曰く、君の説明は『バイブル』の講釈にして、これ『バイブル....
西航日録」より 著者:井上円了
人娘」と名づくる茶亭に休憩す。この茶亭に三人の女子あり。郵船会社の汽船この港に往復するに及び、日本人に接するごとにその語を記憶し、三、四年間にして大いに熟達し、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
かつ衝突を行なう際に指揮官の手許に充分の兵力が無くなる危険があったから、秩序が回復するに従い散兵を制限する事を試み、散兵、横隊、縦隊の三者を必要に応じて或いは同....