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復元
「復元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
復元の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画と生理」より 著者:寺田寅彦
でに残存していた前の学問的な精神集注による生成物に作用してそれを分解し、あるいは
復元し、それによって残存していた固定観念のようなものを消散させるのではないか。 ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
」 その声の下に、汽船シー・タイガ号は横たおしになってしまった。そしてふたたび
復元《ふくげん》する力もなく、乗組員たちの救いをもとめるさけびがものがなしくひび....
「マクシム・ゴーリキイの人及び芸術」より 著者:宮本百合子
リキイをもっとも重大な使命を果した文豪であるとした。〔伏字二十八字〕(この一行は
復元できない)ロシア民衆の生活がいかなるジグザグの道をとおり、流血と犠牲をもって....
「冬を越す蕾」より 著者:宮本百合子
の閲歴のある村山、藤森、中野、貴司その他の人々が自他ともに大きい〔十三字伏字〕(
復元不可能)経験の中から、どうして人の心を深くうち、歴史というものをまざまざ髣髴....
「新年号の『文学評論』その他」より 著者:宮本百合子
中心任務とする。日本の支配権力は自分の地位のため、現体制を守る。〔三四字伏字〕(
復元不可能であるが、日本の支配階級は、対立する社会的経済機構である労働者階級に、....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
フレットの表紙には、めずらしく日本語で表題が書いてあった。それは『消身術に於ける
復元の研究文献抄』と読まれた。 「ふうん――」 課長はうなって、その表題に見入....
「水の女」より 著者:折口信夫
出雲|国造神賀詞に見えた、「をち方のふる川岸、こち方のふる川ぎしに生立の水のいや
復元に、み変若まし、……」とある中の「若水沼間」は、全体何のことだか、国学者の古....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
できなくとも、今日は、後世にミイラを残す時代ではなく、昔のミイラを現代に多少とも
復元しうる時代なのである。科学的方法によって、たかが十種ぐらいの生態を原型にちか....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
非常に優れた考証を書いておられる。これは石経の断片的な残字から丹念に碑面の文章を
復元し、それによって漢石経の本文が魏の何晏の「集解」序にいうところの「魯論」のテ....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
体から推測してそこに厚味のある色を補おうとする。これは芸術的統一の面がそれ自身に
復元力を持つことを意味する。しかしそれは画面の毀損が回復されたということではない....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
こと。また、院政という歴代にわたる厄介な二政府式の弊も廃して、天皇一令のむかしに
復元されたので、「……まず、これで」という御安息やら、閑居のおん空しさなども、手....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
右馬介の柳斎は、どこへ伺っても如才ない。家々の宝器は賞め、些細な修理などはすぐ
復元してみせる。たちまち、調法者よといわれ、武具の新調とか刀目利まで頼まれるしま....
「涙香に還れ」より 著者:野村胡堂
支ないものではあるまいか。 願わくば此《この》計画を推し進めて、涙香の全作品を
復元し、混乱し頽廃したわが読書界の一部に、最も正統的なる大衆読物として涙香物を送らんことを熱望して已《や》まない。....