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「復唱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

復唱の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
ばかりの巣窟でありました――そう云います。」 活溌な伝令が、出かける前、命令を復唱した、小気味のよい声を隊長は思い出していた。 「うむ、そうだ。」彼は肯いて見....
石狩川」より 著者:本庄陸男
若が動きだした。定められた持場の責任者に指名されていたものが首を立ててこの命令を復唱した。最初に門田与太郎のひきいる小分隊が本隊と切り離された。軽く会釈して、こ....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
全力をあげて守備を固くし、敵を撃退すべし」 通信兵は、耳に入る本営からの命令を復唱した。そして、一方の手をつかって、巧みにそれを録音した。中尉からの命令があり....
怪塔王」より 著者:海野十三
見せどころであります。 「怪塔ロケットの周囲を連続宙がえり、始めまぁす」 と、復唱するなり、青江三空曹は桿をぐっとひいた。すると、青江機はぐっと機首をあげるな....
寒の梅」より 著者:宮本百合子
貰っている。 一月○日 十日に入営する隆ちゃんより来信。点呼のとき青年団員が復唱するような勇壮な調子で入営について書いてあり、又ほのかな思い出を家にのこして....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の進歩を思い出せます。ある程度の間が各巻の間におかれて、次に発表されたとき、反誦復唱して私たちは何とその期間にゆたかにされたもののあることを、おどろいて讚歎した....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
グレゴリウスとかいうものが出てきた。そのうえ彼は、すでに二十ぺんも暗唱した課目を復唱してるようであり、知りすぎてるために記憶のうちに消えかかった課題を復習してい....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
いたもの、スキは見せない。 「ウム」 神の使様は大きくうなずいて、 「御神示を復唱してみい」 「ハッ。天草商事の全社屋、全事業、全財産を差しあげてお許しを乞い....
母子像」より 著者:久生十蘭
我等ここに眠ると」 最後の日の近く、母がひと句切りずつ口移しに教えて、いくども復唱させた。 「ラケダイモンというのは、スパルタ人のことなの……二千年も前に、ス....