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復籍
「復籍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
復籍の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「こころ」より 著者:夏目漱石
うが、こっちでも一切《いっさい》構わないと書いてありました。Kがこの事件のために
復籍してしまうか、それとも他《た》に妥協の道を講じて、依然養家に留《とど》まるか....
「道草」より 著者:夏目漱石
っと忘れていらっしゃるんですよ」 「しかし八《やつ》ッで宅へ帰ったにしたところで
復籍するまでは多少往来もしていたんだから仕方がないさ。全く縁が切れたという訳でも....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
とする意があったのである。 この年矢島|優は札幌にあって、九月十五日に渋江氏に
復籍した。十月二十三日にその妻蝶が歿した。年三十四であった。 山田|脩はこの年....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
る中《うち》に、学校を除籍された。なに、月謝の滞《とどこお》りが原因だったから、
復籍するに造作《ぞうさ》はなかったが、私は考えた、「寧《いっ》その事小説家になっ....
「無法者」より 著者:豊島与志雄
すのよ。」 地位もあり財産もある家柄のひとで、戦争未亡人だが子供はなく、実家に
復籍していて、教養といい人柄といい、志村夫人としてうってつけだそうである。 志....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
よく》既に成りて社会に頭角を顕すと同時に、漸く養家の窮窟なるを厭《いと》うて離縁
復籍を申出し、甚だしきは既婚の妻をも振棄てゝ実家に帰るか、又は独立して随意に第二....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
辛酸を嘗めたように伝えられている。それでもどうにか詫びがかなって、もとの尾上家に
復籍して、明治二十四年の春から再び東京の舞台を踏むことになった。それは歌舞伎座の....