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復職
「復職〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
復職の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火の鳥」より 著者:太宰治
、と思った。さちよが、小学校を卒業したとしに、父は、ふたたび隣りのまちの女学校に
復職した。さちよの学費を得るためであった。さちよは、父のつとめているその女学校に....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
。では、お力添え下さりますか」 「いかにも腕貸ししてつかわそう! 番所の方も亦、
復職出来るよう骨折ってつかわすゆえ、安心せい」 千|鈞《きん》の重味を示しなが....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ぞッて実に卑屈極まる……しかし……待《まて》よ……しかし今まで免官に成ッて程なく
復職した者がないでも無いから、ヒョッとして明日《あした》にも召喚状が……イヤ……....
「冥土行進曲」より 著者:夢野久作
も知らないがアダリーをよろしく頼む。まだ無垢の印度貴族の娘だ。そして直ちにQ大に
復職せよ。柔道教師の本分を守れ。アダリーの身分の証明書と財産目録はやはり金井弁護....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
チブルド・デンニストンで、一六五五年その職を免ぜられ、王政恢復(一六六〇年)の後
復職した。免職前に講演第一条を終った続きの第二条を
復職後述ぶる発端に、時節は変っ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
い。 滝川教授の強制休職を怒って法学部全教授が起ったのであった。滝川教授が仮に
復職すれば無論問題はすぐ様片づく筈だった。処が松井総長の妥協案なるものは、「滝川....
「電車の見えない電車通り」より 著者:宮本百合子
も貴下の行動は恐らく本心より出でたるものにあらざるべしと思慮致候に付来る七日迄に
復職願い出でられたる場合においては、当局々員として適当と認めたる時は実施案の本旨....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に上帝の機嫌を損じて御前より追放された。しかしついには魔王の前功を懐《おも》うて
復職され、この世はその掌握に帰すべしといいて、ひたすら魔王を拝み憑《たの》む。復....
「源氏物語」より 著者:紫式部
は天下の識者が何と言うでしょう」 などとお言いになって、太后はあくまでも源氏の
復職に賛成をあそばさないままで月日がたち、帝と太后の御病気は依然としておよろしく....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
。」 「違う。絶対にそんなことはない。その証拠には、君に約束しよう。いつでもまた
復職したかったら、やって来給え。その代り、君の方からやって来ない限り、僕の方から....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
て、今が、遁してはならぬ復讐の時機だと考えた。 「でも、そんなことより、貴方には
復職のことが大切じゃございませんの。四郎太の遺書が、もしかして偽造とでもなったら....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
佞奸《ねいかん》の水野が、最近に至って双生児の秘事を聞き知り、それを種に、上様に
復職を強請したというようなことだったのではあるまいか。……果してわしがかんがえる....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
、静養に努めていた。来月の十一日で、休職満期となるが、健康状態も至極良好なので、
復職することとなり、その打合せかたがた、見舞を兼ねて特に今度、井沢民事部長に行っ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
我長通 内大臣に、洞院ノ公賢 また、前参議の坊門ノ清忠や、大納言|宣房などを
復職させて、関白、太政大臣などはおかず、すべて「天皇親政」のむかしに復し、諸事の....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
役は、越前守様と、意見たがいのことから起ったものらしい。なあに、そのうちにまた、
復職するさ」 軽く、笑いまぎらして、義平太は、どこかへ足を早めて行った。 そ....