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徳
「徳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徳の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
》に見た標札屋《ひょうさつや》の露店《ろてん》、天幕《てんと》の下に並んだ見本は
徳川家康《とくがわいえやす》、二宮尊
徳《にのみやそんとく》、渡辺崋山《わたなべか....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
に、ふだんから頭の中に持っている、ある疑問を髣髴《ほうふつ》した。
それは、道
徳家としての彼と芸術家としての彼との間に、いつも纏綿《てんめん》する疑問である。....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
以下八十二行省略)………そこで私はその時までは、覚束《おぼつか》ないながら私の道
徳感情がともかくも勝利を博したものと信じて居ったのでございます。が、あの大地震の....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
何になるんだ? 彼等は猛烈な恋愛を知らない。猛烈な創造の歓喜を知らない。猛烈な道
徳的情熱を知らない。猛烈な、――およそこの地球を荘厳にすべき、猛烈な何物も知らず....
「河童」より 著者:芥川竜之介
惑――あらゆる罪は三千年来、この三者から発している。同時にまたおそらくはあらゆる
徳も。
×
物質的欲望を減ずることは必ずしも平和をもたらさない....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
にん》の中に――
君も知っているだろう。僕らが昔よく飲みに行ったUの女中に、お
徳《とく》って女がいた。鼻の低い、額のつまった、あすこ中《じゅう》での茶目だった....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
を打ち破った浅野但馬守長晟《あさのたじまのかみながあきら》は大御所《おおごしょ》
徳川家康《とくがわいえやす》に戦いの勝利を報じた上、直之の首を献上《けんじょう》....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
んぐ》と共に、地獄に堕《お》ち」る事を信じている。殊に「御言葉《みことば》の御聖
徳《ごしょうとく》により、ぱんと酒の色形《いろかたち》は変らずといえども、その正....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
れも単に、復讐の挙が成就《じょうじゅ》したと云うばかりではない。すべてが、彼の道
徳上の要求と、ほとんど完全に一致するような形式で成就した。彼は、事業を完成した満....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
ち満ちた神父はそちらこちらを歩きながら、口早に基督《キリスト》の生涯を話した。衆
徳《しゅうとく》備り給う処女《おとめ》マリヤに御受胎《ごじゅたい》を告げに来た天....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
前に立ってしまいました。もっとも馬ならば一匹いますが。」
「どこの馬かね?」
「
徳勝門外《とくしょうもんがい》の馬市《うまいち》の馬です。今しがた死んだばかりで....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
遥かに意味の深い、興味のある特色を指摘したい。その特色とは何であるか? それは道
徳的意識に根ざした、何物をも容赦しないリアリズムである。 菊池寛の感想を集めた....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
芸術は久保田君の生活と共にこの特色を示すものと云うべし。久保田君の主人公は常に道
徳的薄明りに住する閭巷無名の男女なり。是等の男女はチエホフの作中にも屡その面を現....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
果して難渋窮まりしを伯父が救いて全快させしうえ路用を与えて帰京させたれば、これを
徳として年々礼儀を欠ず頼もしき者なればとて、外に知辺もなければこの人を便りとした....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
し出して、とにかく別室でファラデーを饗応することにした。 ファラデーはリーブを
徳としたのか、その交際はリーブの子の代までも続き、実に五十年の長きに亘った。 ....