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徳川夢声
「徳川夢声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徳川夢声の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「今年こそは」より 著者:宮本百合子
月下旬、新聞が集めたアンケートでは面白い事に、警視総監のような政府の役人と株屋と
徳川夢声等が単独講和でも早いほうがよいという回答をしています。そして石川達三、石....
「文人囲碁会」より 著者:坂口安吾
のゝ組み打ちみたいな喧嘩碁で、凡そアカデミズムと縁がない。 ところで村松梢風、
徳川夢声の御両名が、これ又、非常にオトナシイ定石派で、凡そ喧嘩ということをやらぬ....
「不思議な機構」より 著者:坂口安吾
不思議な機構 坂口安吾 「馬車物語」(新東宝)の撮影に、伊豆へロケーションに行ったことを
徳川夢声氏が随筆に書いている。日夜の酒宴である。たまに撮影がある。夕方五時になる....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
かえるばかりである。専門とは云え、音楽もよく御存知である。 しかし、あそこに、
徳川夢声先生という珍優が一枚加わると、千|鈞の重みとはこのことである。 彼は含....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
ップがあるようだ。石川さんなんか右か左か、どちらかへ行く人なんだが、右へ行くね、
徳川夢声みたいに。夢声は、ボクも好きで、非常にすぐれた面白い人物だが、たゞあんな....
「“歌笑”文化」より 著者:坂口安吾
、もっとケタ違いに花々しい流行児があり、それが無声映画であり、活弁であった。今の
徳川夢声と生駒雷遊が人気の両横綱で、群をぬいており、西洋物で夢声、日本物で雷遊、....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
見るほかはありますまい。 そして、序ながら、現代の「雄弁」を代表するかの如く、
徳川夢声ひとりその道で気を吐くのを、われわれは安閑として聞き惚れてばかりいるわけ....
「神経」より 著者:織田作之助
声を、哀れっぽく出してどんな物語もすべて悲しいものにしてしまうし、名人といわれる
徳川夢声も、仏の顔も二度三度で「風と共に去りぬ」が宮本武蔵と同じ調子に聴える。放....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
」、紅葉の「金色夜叉」から、晩年は秋成の「雨月物語」まで演じて、 「あれはまさに
徳川夢声の先蹤《せんしょう》をなすものだったねぇ」 と、いつもそのたんび吉井師....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
接することができた。それはつい十日と経たない前の出来事で、古川|緑波《ろっぱ》も
徳川夢声も高篤三も、親しい友だちはみな我がことのように欣んでくれた。そうしたこと....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
落語通だと心得ている人たちもまた大悟以前のファンとして高く評価し得ないのである。
徳川夢声君のごときも先年私が大阪から笑福亭松鶴君を招いて独演会を企画した時、その....
「幽霊」より 著者:小野佐世男
の姿であるが、この時から私は霊魂の存在を信じるようになったのである。知友である、
徳川夢声老も幽霊を信じ、淡谷のり子氏も恐ろしい幽霊のことを私に話したことがあるし....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
の名妓なぞと二階の特等席でアイス・クリーム(ラムネではありませんぞ)を喰べながら
徳川夢声さんの名説明で、「運命の指輪」「鉄の爪」「呪いの家」に心を踊らした想い出....
「俳優への手紙」より 著者:三好十郎
て立ちあがった姿であると僕は見た。大いに、よしと思った。さすがに丸山定夫であり、
徳川夢声であり、高山徳右衛門であり、藤原鶏太であり、八田尚之であると思った。つま....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
となった。ラジオや寄席の声帯模写にもしばしば私の声の声色が登場して苦笑している。
徳川夢声氏と対談したとき『あれは沼さんの声だと誰でも分るようになれば大したものだ....