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徳行
「徳行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徳行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
理観が構成される。そして人間生活に於ける最も崇高な行為として犠牲とか献身とかいう
徳行が高調される。そして更にこの観念が、利己主義の急所を衝くべき最も鋭利な武器と....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
s)の母であった。 (注七) 追憶の女神、歌謡の女神たちの母。 (注八) 秩序と
徳行の女神。 (注九) 首座の神で、自分の子のツォイスに貶された。 (注一〇) ....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
部に不徳漢があったということは決して四社連盟を正当づける理由とはならない。 不
徳行為に対する制裁は不徳者一個人の範囲を超えてはならぬ。 四社連盟は無辜の従業....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
することを免れぬ。教育はその大迷想を続けんがために一種の無知を奨励する。人は真に
徳行ある人たることを教えられずして行儀正しくせよと教えられる。われらは恐ろしく自....
「ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
と、許しがたい罪悪との記録を書きしるそうとはしまい。この時期――この近年――に背
徳行為が急にひどくなったのであって、そのそもそものきっかけだけを語るのが、私のさ....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
私は信じられぬままで死ぬであろう。あの男が悔悟の戻さえ流しながら私にうち明けた悖
徳行為については、思い出してもぞっとする。私は一つのことだけ言っておこう、アッタ....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
やったわけさ。するとジュネーヴじゅうが騒ぎだした。ジュネーヴの町じゅうの慈善家や
徳行家が大騒ぎを始めた。上流の人や教養のある人たちが、どっと監獄へ押しかけ、リシ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
たらんには父を捕縛し、母がもし禁令を犯したらんには母をも告発したであろう。そして
徳行によって得らるるごとき一種の内心の満足をもってそれをなしたであろう。その上に....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
そうではなくて、あらゆる人間がそうなのだ。 彼がどのように偉くても、たとえば、
徳行高い九十歳の文豪であろうとも、世を捨てた九十歳の有徳の沙門であろうとも、彼の....
「いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
もないのに、時として、意識的に自己の良心に眼隠しをして平然としていられる奇怪な背
徳行為というものは、これを無反省という言葉で片付るのには、少し複雑すぎるように思....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
と、ギリシア人のすばらしい天才や精神的活動のこと、初期ローマ人の戦争や驚歎すべき
徳行――その後の堕落――のことを、その大帝国の没落のこと、騎士道、キリスト教、王....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ヌなる名のもとに姿を隠して、モントルイュ・スュール・メールの小都市において事業と
徳行とに成功し、ついに市長の地位を得た。しかし彼の前名を負って重罪裁判に付せられ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
学をしなければならん。修学というよりむしろ修行である。その修行の功徳を積み学識と
徳行との二つが円満に成り立ったところで、チベットではこの人よりほかにこの坐台に坐....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
にありて友人某に語りて曰く、日本人中、その従来の宗教家のこれをヤソ教者に比して、
徳行、学識ともに数等の懸隔あるを痛責して、日本将来の宗教はヤソ教を用うるにしかず....
「古事記」より 著者:太安万侶
りませんでした。 古事記の企畫(序文の第二段) ――前半は天武天皇の御事蹟と
徳行について述べる。後半、古來の傳えごとに關心をもたれ、これをもつて國家經營の基....