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徴証
「徴証〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徴証の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ところである。 八四 本居翁の刑罰論 本居宣長翁は除害主義の死刑論を説き、
徴証主義の断訟論を唱えられたようである。紀州侯に奉られた「玉くしげ別本」に、左の....
「刻々」より 著者:宮本百合子
かにも悠々その辺を旋回している気勢《けはい》だ。 私は我知らず頭をあげ、文明の
徴証である飛行機の爆音に耳を傾けた。快晴の天気を語るように、留置場入口のガラス戸....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ャン・ヴァルジャンであると躊躇《ちゅうちょ》するところなく確認している。それらの
徴証とそれらの証言に対しては、弁護士も被告の否認、利己的な否認をしか持ち出し得な....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
に意味の深いものであったかを思えば、その祭典に重大な役目をつとめた猿楽は、文化の
徴証として、雅楽に劣らず価値のあるものである。 猿楽のほかになお田楽に仏教と縁....
「夏目先生の追憶」より 著者:和辻哲郎
悩み過ぎる人」から、「厭世的な心持ち」から、人生に「快活」をもたらそうとする愛の
徴証として産まれるのである。そうでないものは単に浮薄なる心の徴候に過ぎぬ。) ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
品なども異なる所はないはずである。 虎杖の方言歴史に関しては、幸いにして記録の
徴証が存留する。『枕の草子』時代の京都語がイタドリであったことは、かの『枕の草子....
「神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
の物語に伏在していはしないかと考えて見る。ところが人種や民族の異同などが文献上の
徴証を有たぬ場合には、それを推知するには明に科学的方法が具わっている。即ち比較解....