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「徴集〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

徴集の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小作人への告別」より 著者:有島武郎
の維持、改良、納税のために支払った金とを合算してみても、今日までの間毎年諸君から徴集していた小作料金に比べればまことにわずかなものです。私がこれ以上諸君から収め....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
斤砲二十八門、十二斤砲二門、臼砲三十門であった。その外後に薩、隅、日の三国で新に徴集したもの、及、熊本、延岡、佐土原、竹田等の士族で来り投じたものが合せて一万人....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
、用米の催促をして居るのである。諸荘では大いに不満の声を上げたが、此度は是非にも徴集に応ずべきことなりと強制されて居る。 其他公卿は、地方の豪族に身を寄せたり....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
かった。いつまで伊那の百姓が道中奉行の言うなりになって、これほど大がかりな人馬の徴集に応ずるかどうかはすこぶる疑問であった。 馬は四分より一|疋出す。人足は五....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
て、和宮様御降嫁当時のこの街道での大混雑に思い比べるのは桝田屋の小左衛門だ。助郷徴集の困難が思いやられると言い出すのは梅屋の五助だ。時を気づかう尾州の御隠居(慶....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
そりゃもう、大変なことになる。お前と僕とはチリヂリ別れ別れさ。僕は警備員なんかに徴集され、お前のような女達は、甲州の山の中へでも避難することになるだろう。しかし....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
めて、すでに二片の金を払って切符を所持しているかどうか、もしまだなら、その金員を徴集すべく、こうしてはるばると、そして急がずあわてず、同じ歩幅をつづけて旅してく....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ことに私は気が附かなかった。 ところが、明治七年の九月に突然今年は子歳のものを徴集るのだといって、扱所といったと思う、今日の区役所のようなものが町内々々にあっ....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
、会員の宅でなくとも貸席など可然か。これは御選定にまかせ候。そうなると公然会費を徴集する必要相生じ候。そうなると出るものが少なくなると存じ候。また報知の御手数も....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ど大きな目が出なければ勝てぬようになっている。もし失敗したら……この遠征のために徴集された一万六千の歩兵と一千五百の騎兵は、エリザベス朝の軍隊としては、装備の豊....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
席のごとし。会終わるに臨み、聴衆よりおのおのその志に応じて五銭ないし二、三十銭を徴集し、その金は米国の慈善会に寄付して、慈善の用に供うといえり。 英国中に行わ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
者をして勝手に書籍の出納をなさしむ。すべて州立、公立にかかるものは、一切入場料を徴集せず。議院、病院、造幣局、市場、市庁等は外部より一覧す。議院はみるに足らず、....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
、圧迫せられたという様な事のあるべき筈がない。果然彼らは芝居の櫓銭、市店の棚銭の徴集、その他地方によって相違はあるが、ともかく種々の特権を与えられ、また別に独占....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
儀を継承して、所謂役人村として知られ、新たに発展した他の部分は、牢屋外番人足にも徴集されたが、主として工業によって生計を営んでいたのであった。 正徳以来の京都....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
いために服役を免れる男子が多かった。ソ連極東兵備の大増強、支那事変の進展により、徴集兵数は急速に大増加を来たし、国民皆兵の実を挙げつつある。兵役法はこれに従って....