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心が動く
「心が動く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心が動くの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
。」
「じゃ聞いてくれ。僕はあの女とこの間まで同棲していたんだ。」
俊助は好奇
心が動くと共に、もう好い加減にアルコオル性の感傷主義《センティメンタリズム》は御....
「星座」より 著者:有島武郎
いって、昨日以来面会を求めている年の若い婦人だと知れる。その婦人に対してある好奇
心が動く。破格の面会を許す。
もうそこにはマラーはいない。醜《みにく》い死骸《....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
て、どうもこのままには済まされん……思切ッて今の家に下宿しようか?……」 今更
心が動く、どうしてよいか訳がわからない。時計を見れば、まだ漸《ようや》く三時半す....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
またしても漂浪性の血が脈を立てて、一石三鳥の重任ある身でありながら、白雲悠々の旅
心が動くに耐えないのです。 つまり、船に来てから人に逢ってみると里心がついて、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
。恋愛をする資格がないように思われているわれわれでさえもずいぶん女のことでは好奇
心が動くのであるからと惟光《これみつ》は主人をながめていた。 「そんなことから隣....
「源氏物語」より 著者:紫式部
るが、最愛の夫人が一人京に残っていて、今の女の関係をいろいろに想像すれば恨めしい
心が動くことであろうと思われる苦しさから、浜の館《やかた》のほうで一人寝をする夜....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
らたとえ今夜一度だけはこのようにかえしましたけれ共またしとうて来たりするときっと
心が動くでございましょう。そうするとこまりますから御暇を申しあげます」と云って泣....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
白いこと。犬の吠える声が遠くにきこえたりして。こんなしずかで、しずかさに誘われて
心が動くようなのこそ春宵の風情でしょう。モスク※で五月、俄《にわか》に樹々が新緑....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
うなる。それは仕方がない」 ミネも涙を流して頼んだが、そんなことでちょッとでも
心が動くような左近ではなかった。彼はキセル掃除のために常時手もとに用意しておく紙....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
かにも受けた打撃が深刻らしく甚だ印象的であったから、先手後手だけのことでこれほど
心が動くようでは本因坊が危いのではないか、ということが何より先に感じられてならな....
「澪標」より 著者:外村繁
まだ眠っているか。更にとよの姿には何等かの変化が生じているか。窃《ひそ》かに好奇
心が動く。 しかし私の好奇心は今までのように、単なる探究心だけではない。既に何....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
勢とか、水理とか、また、誰か聞えた武術家などはいないかなどと――そのほうへ頻りと
心が動く。 だが、その両方ともに、大した収穫もなく、やがて黄昏頃、人足たちと約....