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心の駒
「心の駒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心の駒の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名君忠之」より 著者:夢野久作
いた紙を膝の上に伸ばした与一は、ハッキリした声で走書の讃を読んだ。 「ものの夫の
心の駒は忠の鞭……忠の鞭……孝の手綱ぞ……行くも帰るも……」 「おお……よく読ん....
「霜凍る宵」より 著者:近松秋江
束ない」 そう思い返しながら、われとわが拳固をもって自分の頭を殴って、逸り狂う
心の駒を繋ぎ止めたのであった。けれども、さすがの私も、後にはとうとう隠忍しきれな....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
れも聖賢の教に合致していることをやったんだが、ただ惜しいことに、後になってから「
心の駒を引き締めることが出来なかった」 「女、女……」と彼は想った。 「……和尚....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
こそ、似げなく見苦しけれ』と書き申したわ。」 「その見苦しいをよく弁えながらも、
心の駒の怪しゅう狂い乱れて、われと手綱を引きしめん術もなく、あやめも分かず迷う者....