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心を置く
「心を置く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心を置くの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
土塊とは違います、さ私を斬って下せえまし、親戚兄弟親も何も無え身の上だから、別に
心を置く事もありません、さ、斬っておくんなせえまし」 と沓脱石へピッタリ腰をか....
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
の探偵物もしくは犯罪実話のごとく、「いかにして犯人が逮捕されたか」にその興味の重
心を置くものではなく、逆に、「どうして逮捕されなかったか」がその物語の中点なのだ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
前がその気なら、あたいだっていやとは言わないよ」 この二人は、木茅《きかや》に
心を置く落人《おちうど》のつもりでいるのか、それとも道草を食う仔馬《こうま》の了....
「昨今の話題を」より 著者:宮本百合子
念への刺衝として、うけとるのである。 家庭を尊重し、一家における親子の生活に関
心を置くわが民法は、妻に対し夫と同居せざるべからずという規定を設けている。然しな....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
の『唯物論と経験批判論』で模範的に見て取れるのであって、所謂党派性の問題も之に中
心を置くのでなければ、匍匐的にしか把握されないだろう。
(念のために云っておくが....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
は経済学乃至政治学の世界を貫く、一つの根本問題となることが出来る。今もしここに中
心を置くことを忘れるなら、どのような精巧な技術論も恐らく根のないフラーゼオロギー....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
す、人類が食うか食わぬかの問題でして……」 そこで、お雪ちゃんにも、関守氏が関
心を置くことの仔細がよく呑込めました。 四十九 「まあ、お聞き....
「源氏物語」より 著者:紫式部
間離れのした心にも非常にうれしく思われて、 「もうこれでこの世と別な境地へ自分の
心を置くことができる」 と弟子どもに言い、明石の邸宅を寺にし、近くの領地は寺領....
「社大党はファッショ化したか?」より 著者:戸坂潤
契機に於ては、社会政策(特に動員下戦時体制下に於ける銃後の社会問題への関心)に重
心を置く。すると必ずしも日本型ファシズムの非民衆的な力へ追随しているとばかりも云....