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心を起こす
「心を起こす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心を起こすの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
によって、その他さまざまの苦行によって、自分の肉身へ刑罰を加え、それによって懺悔
心を起こすことも、人間には必要でございます。……『真鍮の城の眷族ども』に迫害され....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
この述懐の歌は、半蔵が斎の道を踏みたいと思い立つ心から生まれた。すくなくも、その
心を起こすことは、先師の思し召しにもかなうことであろうと考えられたからで。 新....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
具者を軽蔑しますね。これが非常によくないことで、これあるがために不具者達は、僻み
心を起こすのです。だから私としてはこういうことが云えます。健全な肉体の持ち主こそ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
らも始終忘られぬ消息を送っていたのであって、しまいにはまたお生みした姫宮を得たい
心を起こすようになり、宮の御後見役代わりの御良人になることを人づてにお望み申し上....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
にあった。
しかしそれは一瞬間のことだった。夜に恐怖を起こすものも、昼には好奇
心を起こすようになる。
「まあ、ちょっと見てやろう。」と彼女は言った。
彼女は....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ょう》である。フランスは自己を惜しまない。他の民衆よりもしばしば、献身と犠牲との
心を起こす。ただその心があるいはきたり、あるいは去るだけである。かくて、フランス....
「手品師」より 著者:豊島与志雄
。オルムーズドから世の中に遣わされたのだと心得ていなければならない。もしよからぬ
心を起こすと、お前の術は悪《あく》の火の神アーリマンのものとなって、自分を亡《ほ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
疑とを生じさせます。私はかかる考えを起こすには、すなわち主を裁くような空怖ろしい
心を起こすには、幾度も自分を省みました。ヨブの例をも思わないのではありません。け....
「享楽人」より 著者:和辻哲郎
わしい感情から脱したい、乃至時々それから避けて休みたい、ある土台を得たい」という
心を起こすのである。そうしてそれが、たとい時に彼を宗教へ向かわせるにしても、結局....