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心中立て
「心中立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心中立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
娘じゃないか。ちっと気を大きくして山気を出せ、山気を出せ、あんなけちけちした男に
心中立て――それもさこっちばかりでお相手なしの
心中立てするよりか、こら、お豊、三....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ます」 「締め殺してくれようか」 「あ、苦しい、苦しい」 「その苦しみを、お前の
心中立てする男に、見せてやりたいわい」 「もう、お助け下さい、もうお手向いしませ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
られない人だから世話はないさ、遠い上野原というところから介抱して、この白骨まで、
心中立てを見せに来た人だから、言うがものはないさ、あれでいいんだろうさ」 「その....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っているところを、誰ひとり見ている者はないし、お雪ちゃんとても、誰に見せようとの
心中立てでもなく、無心に針を運んでいるうちに、無心に歌が出て来る。心無くして興に....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
と思った天国様を川へおとし、そればかりか、五郎蔵に捕えられ、『俺を裏切り、頼母へ
心中立てした憎い女! 嬲り殺しにしてくれる』と、昨日まで府中で責め折檻、今日はい....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
金を帳面のほかなる隠れ遊び、出が道明ゆえ厭かは知らねど類のないのを着て下されとの
心中立てこの冬吉に似た冬吉がよそにも出来まいものでもないと新道一面に気を廻し二日....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
あんな時化《しけ》にボートを漕ぎ出すなんてのは、ちとムイミだからな。秋作さんへの
心中立てに、初めから自殺するつもりだったんだ」 「なるほど、そういうわけか」 ....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
女性の一つの身だしなみだったのだ。 ※誰に見しょとて紅鉄漿つけて、みんな主への
心中立て――と、長唄「道成寺」にもある。 「何買い物か、よゥし拙者まさに引き受け....