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「心境小説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心境小説の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
、日本の作家のスケールの小さいことは恥じなければならない現象である。或る作家は「心境小説」に閉じこもり、或る作家は、イージーゴーイングな、それ故低級な「大衆文芸....
文学と生活」より 著者:宮本百合子
ではうつしきれないと、そこからとび出た形として主張している。 なるほど私小説、心境小説の限界は、はっきりしている。けれども、社会のはげしく移り変る世相そのもの....
現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
、すえは何となししんみりして、最後のくだり一転は筆者がひとしおいとしく思っている心境小説の作家尾崎一雄を、ひいきしている故にたしなめるという前おきできめつける、....
性格批判の問題」より 著者:豊島与志雄
字義通りに解釈すると、大変な誤りに陥る。吾国の自然主義小説がいつしか身辺雑記的な心境小説に堕していったことに於て、吾々はこの誤りを経験した筈である。私見私情を去....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
魅力に憑かれた。しかし「スタンダールやバルザックの文学は結局こしらえものであり、心境小説としての日本の私小説こそ純粋小説であり、詩と共に本格小説の上位に立つもの....
土足のままの文学」より 著者:織田作之助
や「ユリシーズ」はもののあわれではない。もののあわれへのノスタルジアや、いわゆる心境小説としての私小説へのノスタルジアに憧れている限り文壇進歩党ははびこるばかり....
昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
勢い、大仏氏が、今後どんな風にその文学的生命を展開するかという一点に集中される。心境小説への転落か、真の大衆的文学、普遍的な問題を、普遍的に表現することによって....
所謂批評の「科学性」についての考察」より 著者:戸坂潤
い様式として、大いに意味のあることは否定出来ない。もしこの意味での印象批評を身辺心境小説やその意味での私小説に存在理由があるように、所謂印象批評も一定の右のよう....