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「心嬉しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心嬉しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
難い、仮令《たとえ》虚言《うそ》でも日の下開山横綱と云って貰えば何《なん》となく心嬉しい、やア、お茶を上げろよ、さア此方《こっち》へ」 富「関取、さぞ御愁傷で....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
お隠し申すことはありませんし、起請などを書かんでも……」 大「いや反古になっても心嬉しいから書いてくれ、硯箱をこれへ……それ書いてくれ、文面は教えてやる……書か....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
暗に食うのだが、己ア食いたくないから取っといて遣るのだと云って己がにくれる、己も心嬉しいから持って来て婆に斯う/\だと云うとなア、婆さま家の婆が悦びやアがって、....
朝飯」より 著者:島崎藤村
。施与ということは妙なもので、施された人も幸福ではあろうが、施した当人の方は尚更心嬉しい。自分は饑えた人を捉えて、説法を聞かせたとも気付かなかった。十銭呉れてや....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
分、徳分、未曾有の御人気の、はや幾分かおこぼれを頂戴いたしたも同じ儀で、かような心嬉しい事はござりませぬ。なおかくの通りの旱魃、市内はもとより近郷隣国、ただ炎の....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
一段の元気じゃ、身体は決してお案じ下さりょう事はない。かえって何かの悟を得ようと心嬉しいばかりでござる。が、御母堂様は。」 「母はね、お爺様、寝ましたきり、食が....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
も旦那の事ばかり蔭で褒めてまして、あんな好い旦那は無い、あの旦那に会うと何となく心嬉しいてッてます」 旦「なにお幇間を云っちゃアいけない、あれは抱えか又娘分かえ....
女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
を持ってる菊池親子と、この際、千代乃のことをなにかと話しあうのは、長谷川にとって心嬉しいことではあった。何の懸念もなくそのような話が出来る相手は、外に誰もなかっ....
春盲」より 著者:豊島与志雄
ちょっと来い、ちょっと来い……。 山田は溜息をつく。煩いのだ。うら悲しいのだ。心嬉しいのだ。どこか擽ったいのだ。いろんな感情がごちゃごちゃ入り交って、そしてや....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
から、浮気のようで浮気でない。親父もお花が多助の所へ嫁に行きたいというのを聞いて心嬉しいから、 杢「さて樽屋さん」 久「誠に有難いことで、樽はお幾つございます」....
耳の日記」より 著者:宮城道雄
は私に稽古を片附けるようにと言うので私は稽古の合間合間に話をした。こういう時には心嬉しいので稽古もどんどん片附いてゆく。百間氏はこれから次第に暑くなると外へはあ....