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心寂しい
「心寂しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心寂しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
わ。――しかし、もう斬った。久方ぶりにずい分斬った。そのためか、わしはなんとのう
心寂しい! ――では、ずい分堅固で暮らせよ。菊路をも天下晴れて存分にいとしんでつ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あるかのようにこすり付いて歩いてくる。それがうるさくもあったが、おそらく若い娘の
心寂しいので、ただ何がなしに人のあとを追って来るのであろうと思って、初めは格別に....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ッつり来ないし、一寝入りして覚めた今は、昼間、菅子に逢ったのも、世を隔てたようで
心寂しい。室内を横伝い、まだ何か便り無さそうだから、寝台の縁に手をかけて、腰を曲....
「春昼」より 著者:泉鏡花
ほど夜更らしい景色に視めて、しばらく茫然としてござったそうな。 ト何んとなく、
心寂しい。路もよほど歩行いたような気がするので、うっとり草臥れて、もう帰ろうかと....
「姑と嫁について」より 著者:与謝野晶子
に老婦人の中には早く良人に別れたり、また良人があっても愛情が亡くなっていたりして
心寂しい生活を送っている人がある。そういう婦人は子供の愛だけがせめての慰安であり....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
れば其当時誦した古歌であろうと云っているが、季節も初夏らしくない。ウラサブルは「
心寂しい」意。サマネシはサは接頭語、マネシは「多い」、「頻り」等の語に当る。ナガ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
の笛が聞えますよ。) ちっとも聞えん。 (はてな、)と少々照れたでがす。その癖
心寂しいほど寂――」 花にはあらず七重八重、染めかさねても、もみじ衣の、膚に冷....
「或る少女の死まで」より 著者:室生犀星
りではなく、その不安な足音の持主の誰であるかということを考えるだけでも、不快で、
心寂しいことがあった。 私はよくそういうとき、ふじ子に玄関へ出てもらった。 「....