心法[語句情報] »
心法
「心法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心法の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
この現象の実体に相応するように思われるのである。それであるからして乙骨医師が、内
心法水の鋭敏な感覚に亢奮を感じながらも、表面痛烈な皮肉をもって異議を唱えたのも無....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
対象となるもので、嬉しいとか、悲しいとか、憎いとかかわいいとかいう精神上の作用(
心法)をいったものです。けだし、以上に申し述べました、六根と六境とが、いわゆる「....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
いに面白いぞ。」 円明流から分派して自流を樹《た》て、江戸下谷は練塀小路に、天
心法外流の町道場をひらいている弓削法外、柿いろ無地の小袖に、同じ割羽織を重ね、う....
「一九三四年度におけるブルジョア文学の動向」より 著者:宮本百合子
を和敬清寂と利休のいったのに対して、それを延して、人に見せるがためにあらず自己の
心法を観ずる道場なりと変化さし得て今に至ったことは、ここに何事か錯乱を妨ぐ精神生....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しまったことを考える。 突いていいのか、ひっぱり込んでいいのか、実際、禅だの、
心法だのということを少し学んでいたために、かえってそれに迷う。 果して、隔ての....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の版本、樗山子《ちょざんし》というものの著述に「天狗芸術論」がある。これは剣法即
心法を説けるもので、なかなか傾聴すべき議論がある。芸術の文字が流行語となりはじめ....
「青春論」より 著者:坂口安吾
。二人は毎日酒をくんだり碁を打ったりして談笑し、結局試合をせずに別れてしまった。
心法に甲乙なきことを各々認め合っていたので試合までには及ばなかったのだという話で....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
説の超越的、含蓄的なるには及ばない。そういってあの宗の人はありがたがっている。一
心法界の海に森羅万象が映って一時に炳現すると観るのである。そこに一切法の縁起の無....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
。ニコヤカに何でもないような、むしろダラシないような歩きッぷりだが、この裏にある
心法兵法武術の錬磨はいと深遠なのである。さて、槍よりも短いところへ入ってしまえば....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
」 霜の朝 寒い朝で、ようやく朝日がのぼったばかり。糀町《こうじまち》の
心法寺原《しんぽうじはら》に、いちめんに霜柱が立っている。 永田町よりの地ざか....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
で、行李を解いて、雨合羽を引絡ううちも、袖を絞ったというのですが。――これは、可
心法師が、末森の古戦場――今浜から、所口(七尾)を目的に、高畑をさして行く途中で....
「抵抗のよりどころ」より 著者:三好十郎
。全き否定から肯定を引きずりだしてくるということです。そういう哲学上、人生観上の
心法が西洋にも東洋にもこれまでありました。ことに東洋のうんだ深い知恵のたいがいは....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
えると、踊にも高下がある。それは踊る人の気品によるのだ。すぐれた気品は表現以上の
心法の鍛錬から来る。つまりは内から映発するのだ。奥の奥の人柄の香気だ。芸は道なり....