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「心無し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心無しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
家庭の幸福」より 著者:太宰治
な具合いに悪いのか、どうも、色あざやかには実感せられなかったのである。問題外、関心無し、そんな気持に近かった。つまり、役人は威張る、それだけの事なのではなかろう....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
この地方住民の懶惰《らんだ》極まる事である。孟子の所謂《いわゆる》恒産無き者は恒心無しとでも謂《い》うものか、多少でも財産や田畑《でんぱた》のある者は左程《さほ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
」 「判りました。ようがす」 三人は勢い込んでばらばらと起った。 四心無しを使うなと俚諺にもいう十月の中十日の短い日はあわただしく暮れて、七兵衛がお....
巌流島」より 著者:直木三十五
五※条」のうちに、 此道《このみち》二刀として太刀を二つ持つ儀、左の手にさして心無し太刀を片手にて取ならわせん為なり、片手にて持得《もちえ》ば、軍陣、馬上、川....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ば》が狭隘《せばい》ので尚お一段と雑沓《ざっとう》する。そのまた中を合乗で乗切る心無し奴《め》も有難《ありがた》の君が代に、その日|活計《ぐらし》の土地の者が摺....
連環記」より 著者:幸田露伴
僧宝の三宝に帰依せしむ、三には我に食を施すものをして悲心を生ぜしむ、四には我に我心無し、仏の教行に順ずるなり、五には満ち易く養い易く、安易の法なり、六には諸悪の....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
リユスだと! あの男はばかだ、悪党だ、恩知らずの見栄坊《みえぼう》だ。不人情な、心無しの、傲慢《ごうまん》な、けしからん男だ!」 そして彼は目にわいてきた一滴....