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心目
「心目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心目の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
書き残した驚くべき阿片《あへん》の世界も余の連想に上《のぼ》った。けれども読者の
心目《しんもく》を眩惑《げんわく》するに足る妖麗《ようれい》な彼の叙述が、鈍《に....
「語られざる哲学」より 著者:三木清
虚栄心、利己心、傲慢心の三者を排斥して素直な心をもって置換えることにこの一篇の中
心目的を見出すのである。私の体系を求むる心が本当に私自身に迫るとき、もしくは私の....
「道標」より 著者:宮本百合子
。
泰造と多計代とは、ゆっくりしたロンドン滞在がすんだら、もうこんどの旅行の中
心目的は果されたこころもちらしかった。秋の時雨のふりはじめたパリへは、帰り道の順....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
届くようになりました。 「なるほど……舟が出ない、拙者のように風景を食物として、
心目を遊ばせている身とは違い、人生の必要あって旅程を急ぐ人にとっては、待たせられ....
「西航日録」より 著者:井上円了
Zu:rich〕)に至る。当所に湖水あり。大小の群山これを囲繞し、その風色、実に
心目を一洗するに足る。ことに水清く山緑にして、わが国の山水に接するがごとし。ゆえ....