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「心肝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心肝の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
なし、十指に余る証人を召喚し、中には遙々広島県下から呼び寄せたものさえあるが、苦心肝胆を砕いて漸く核心に触れる事が出来たので、今日第二回の訊問をなすべく支倉を予....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
そう」 雪之丞は、師を見詰めた。 「外でもないが、拙者幼年の頃より、独立自発、心肝《しんかん》を砕《くだ》いて、どうやら編み出した流儀の、奥義《おうぎ》を譲ろ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に還れるを見、大いに怒ってヤモリに向い、今後一定時に小さい緑色の虫汝の体に入り、心肝二臓を啖《くら》うぞと言うたので、ヤモリはいつもさような苦しみを受くる事とな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
つぶしてかからぬことには、天下の見せしめにならぬわい。 そういうことを、神尾が心肝にこたえつつ、そこを引返して品川へ出ると、海岸の茶屋で、蛤《はまぐり》を焼か....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
て遺跡がある。 「父母は今初めて事あらたに申すべきに候はねども、母の御恩の事殊に心肝に染みて貴くおぼえ候。飛鳥の子を養ひ、地を走る獣の子にせめられ候事、目も当て....
国会図書館の窓から」より 著者:中井正一
横溢する働きの中の静寂は、ある意味において快いものがある。もちろん、敵もあれば、心肝も摧く、謀略にも遇う。しかし、そこにこそ湧く爽爽しい緊張もまた捨てがたき命の....
西航日録」より 著者:井上円了
時各有宜、春夏秋冬軌道之行雖異、本源之証則同、先後聖之揆一、千万里之心通、薈諸哲心肝于一堂、鎔大地精英于一籠、藐茲丈室与天穹窿羹牆如見、夢寐相逢、諸星方寸億劫且....