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「心臓麻痺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心臓麻痺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
を指しました。 「眠っている! 死んだのではないのですか」 「いや死んだのです。心臓麻痺だとサ」 「心臓麻痺だと言いましたか。笛吹川さんは何時此処へいらしって」....
三人の双生児」より 著者:海野十三
やがて金田医師というのが、駈けつけてくれた。彼は真一を申し訳に診ただけで、 「心臓麻痺――ですな。永らく心臓病で寝ていたということにして置きますから……」 ....
蠅男」より 著者:海野十三
りせんといておくれやす。そのたんびに心臓がワクワクして、蠅男にやられるよりも前に心臓麻痺になりますがな」 主人公は、心細いことを云って、脅えきっていた。正木署....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
離れて行った。私は二人の遠ざかったのを見て主人の傍へ行った。「半月程まえ茲の海で心臓麻痺を起して死んだ人があるんですって。」私がこういう真意を主人は知って居た。....
地獄の使者」より 著者:海野十三
がら「旗田鶴彌の死亡時間は午後十一時三十分前後で死因はピストルの弾丸ではなくて、心臓麻痺だそうです。詳しいことは、明日報告するといわれました。おわり」 旗田鶴....
人造人間の秘密」より 著者:海野十三
って、逃げてしまったんだ。しかも私の父は、モール博士のために毒を盛られ、とつぜん心臓麻痺で倒れてしまったので、博士のやった悪事が、永い間、わからなかったのだ。で....
軍用鼠」より 著者:海野十三
のベルが喧しくジジーンと鳴るであろう。梅野十伍はそのベルの音を聞いた瞬間に必ずや心臓麻痺を起し、徹夜の机の上にぶったおれてあえなくなるに違いないと思っているので....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
男はひやかすように言った。「男の死体は医師が一応調べたんですが、脳貧血、脳溢血、心臓麻痺、そんな形跡は少しも見えないで、どうも窒息して死んだらしいという診断です....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
もそこで、尾彦楼お筆の絶命している姿が、発見されたのであった。その死因は、明白な心臓麻痺であり、お筆は永い業の生涯を、慌だしくもまるで風のように去ってしまった。....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
のは当然さ。それに市長は心臓病だ。一度ならず二度三度、そんな狛犬を見たとすると、心臓麻痺を起こすかも知れない。そうしてほんとに死んだかも知れない……ほんとにあぶ....
停車場の少女」より 著者:岡本綺堂
になったのですが、継子さんはもうそれぎり蘇生らないのです。お医者の診断によると、心臓麻痺だそうで……。もっとも継子さんは前の年にも脚気になった事がありますから、....
一老人」より 著者:犬田卯
半身を乗り出して、まだ歌い踊っているような恰好の老人を見出した。 検死の結果、心臓麻痺と診断された。娘から来た十何円の金は、そっくりそのまま枕頭の財布の中に入....
小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
町七番地の自宅に送られ、同日午後十一時ついに永眠せられた。宿痾の動脈硬化症による心臓麻痺のためである。遺族、近親は遺骸を二階十畳の間に安置し、喪を秘して翌朝に及....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
伯爵の姫君と結婚した。つまり夫婦養子さ。翌年は先代が亡くなり、三年目に先代夫人が心臓麻痺で死んでいる。不幸つづきの侯爵家もその後は至極無事で、空襲にも免れたとい....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
出して行きましたが、もう間には合いませんでした。 妻は寝返りを打とうとして急に心臓麻痺を起し、枯木が倒れるようにそのまま息が絶えたのです。 一時間ほど前まで....