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心術
「心術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心術の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
てよいかも知れないくらいなのである。しかし一方に於て、N女史の招霊術は、単なる読
心術にすぎないという識者もあるようだから、それなれば、N女史の前に坐った作者の心....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ったのです」 「少女紅子を使ったというのは?」 「それは、帆村君が研究している読
心術ですな。丁度、塩原参謀が、その少女と、瀕死の重傷を負っていた弟の素六というの....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の奥底を知ろうとしました。さて、あのレナウの詩ですが、それを用いて、僕が一種の読
心術に成功したのです。と云うのは、心理学上の術語で聯想分析と云って、それを、ライ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
が脱けそうだが、あんた腰が脱けちゃア駄目だ」 母「何卒お願いだから……一通り彼の
心術を話し、孝行のために御当家さまへ奉公に来たと、次第を話して、何処までも私がお....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
れを聞いて油断のならない人物としたのは岩倉公だ。慶喜の人物を評して、「譎詐百端の
心術」の人であるとなし、賢い薩州侯の公論を至極公平に受けいれることなぞおぼつかな....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
文題を発し賞を懸けて能く応ずる者あるを募る。其題に曰く学術技科の進闡せしをば人の
心術風俗に於て益有りしと為す乎将た害ありしと為す乎とルーソー之を読みて神気俄に旺....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
はロンドンですかい」 「ロンドン? あっ、それをどうして御存知ですか。博士は、読
心術を心得て居らるるか、それともスパイ学校を卒業せられたかの、どっちかですなあ」....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
彼女に対抗しなければならなかった。 『一体誰が、そんなことを言いました。』 『読
心術です。私は、ノルマンディの漁村で、不思議な力を有する一人のお婆さんから、読心....
「女性の不平とよろこび」より 著者:岡本かの子
はどうあるべきかと追求されてもこまるけれど、とにかく以上の字義どおり何れの女性も
心術として欲しい、結果はおのずから達成せられるでありましょう。 女も男と同じよ....
「追憶の冬夜」より 著者:寺田寅彦
ると加八は一同の顔色を注意深く観察して誰が「狸」であるかを観破するために云わば読
心術の練習のようなことをする。「狸」でない子がわざとなんだか落着かないような様子....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
。個々の価値、個々の善を見ずして、あらゆる場合に正しき選択をなし得るような一般的
心術そのものをきめようとする倫理上の形式主義には抜くべからざる根拠があるのである....
「探偵小説の芸術性」より 著者:中井正一
どで決めてはならない。そして、犯罪は必ず自然主義的な方法で解かれねばならない。読
心術、交霊術的直観で解いてはいけない。そこには、ただ一人の探偵――すなわち帰納法....
「馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
かるというようなものであったり、美女で智慮が深くて、武芸が出来て、名家の系統で、
心術が端正で、というようなものであったりするので、当時の実社会のどこをさがしても....
「妖怪談」より 著者:井上円了
注意するのであります。かかる間に、対者の心中を判断するものです。ちょっと西洋に読
心術というのがあります。この方法とほぼ同様なものです。 この読
心術には、ABC....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
私はこれらの手紙を読み返して、その Leiden がまともに人性的であることと、
心術が世俗の濁りに染んでいないことと、解決を求める仕方が深く、高くモラルを堅持し....