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「必需〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

必需の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
r〕)もかつて宇宙開闢の問題に思い及んだことはないようである。 しかし、生活に必需なものを得るための闘争がそれほどにひどくない地方では、既に遠い昔から、地球の....
食魔」より 著者:岡本かの子
ジションとかニュアンスとかいう洋名の術語を口にした。 東洋の諸芸術にも実践上の必需から来る自らなるそれ等にあって、ただ名前と伝統が違っているだけだった。それゆ....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
賃銀の高低を方眼紙にひかされた。――世界的に云って、名目賃銀は降っていたし、生活必需品の価格と比較してみると、実質賃銀としても矢張り下降を辿っている。「H・S」....
怪星ガン」より 著者:海野十三
われわれの生活にいるものをじゅうぶんに作るには、これだけの工場がいるんです」生活必需品の工場ばかりだった。家具をこしらえたり、器物をつくったり、紙や衣料をこしら....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
十数時間しかいられないのだとわかると、周章てざるを得ない。 僕は町へ出て、生活必需品の買い集めに狂奔する決心になったが、いよいよそこで歯刷子はじめ二三の品物を....
巴里のむす子へ」より 著者:岡本かの子
して、新しき「いのち」を創造するところに在る。斯るときに於てはじめて芸術は人類に必需で、自他共に恵沢を与えられる仁術となる。一時の人気や枝葉の美に戸惑ってはいけ....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
ないから、つい油断して飲みやすい。 ツル子はその時アルコールが唯一にして絶対の必需品であるから、味の悪くないのにまかせて、怖れるところなく、のみほす。怖れをな....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、美とたわむれていただきますために、男子用の散財店をさけまして、実用品店と、女子必需品店、オシロコ屋でありますな、そういった気分であります。お客様がよけいなこと....
裏切り」より 著者:坂口安吾
と女をまきあげられた野郎めがなんのために友情を示すのか、場合によってはピストルが必需品かも知れないと気をまわすぐらい用心して、彼は日野が近づくたびに露骨にキゲン....
十年後のラジオ界」より 著者:海野十三
活に於ける水や火のように、これからの世の中は、ラジオがすべての方面の生活手段に、必需的なものとなってゆくのだ。『ラジオ界』などという小さい城壁にたてこもることが....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
彼らはたしかに甚だ活動的な人種で、馬と弓矢に長じており、この二ツと斧が主要な生活必需品であったらしいし、すでに建築の心得もあった。ヒダのタクミと云う通りさ。 ....
」より 著者:織田作之助
ばかしだ。少し贅沢じゃないかな」 「いや、贅沢といえば贅沢だが、しかしこりゃ僕の必需品なのだよ。珈琲はともかく、煙草がないと、一行も書けないんだからね。その代り....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
はいやだった。贅沢屋の彼には物質的な快楽という慰安が要ったのである。綺麗な着物は必需品であった――そして音楽も――またある程度には堂々とした住居もほしい。普通の....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
、贈って来た人の好意は全然引離して考えに入れず、柿よりも米、味噌、醤油の方が生活必需品としてより価値的だといった議論をしたり、また、贈り主の意だけ認め過ぎて、送....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
食。十時三十五分、出発。十一時、別山乗越着。長次郎等を室堂に遣り、米味噌|其他の必需品を購わしめ、吾等は悠々|山巓を南に伝いて、午後二時、雄山。三時二十分、浄土....