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志願
「志願〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
志願の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ったつやを呼び寄せておこうと思って、宿もとにいってやると、つやはあれから看護婦を
志願して京橋《きょうばし》のほうのある病院にいるという事が知れたので、やむを得ず....
「片信」より 著者:有島武郎
閉じるためであるという点において最も苦しいものだ」といったのだ。
そこで私生児
志願者が続々と輩出しそうな今後の形勢に鑑《かんが》みて、僕のようにとてもろくな私....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
ていたころには海軍将校になるつもりだった。が、小学校へはいったころからいつか画家
志願に変っていた。僕の叔母は狩野勝玉という芳崖の乙弟子に縁づいていた。僕の叔父も....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
来落第の中老の才子で、近頃はただ一攫千金の投機を狙っています。一人は、今は小使を
志願しても間に合わない、慢性の政治狂と、三個を、紳士、旦那、博士に仕立てて、さく....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
している、糸七の甥の少年で、小説家の巣に居ながら、心掛は違う、見上げたものの大学
志願で、試験準備に、神田|辺の学校へ通って、折からちょうど居なかった。 七十八....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
、我ながら萎垂れた、腰の据らぬ、へとへとになった形を認めたが、医学士はかつて一年
志願兵でもあったから、武備も且つある、こんな時の頼母しさ。顔を見ると、蘇生った心....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
来とのあいだにはかなり高いさくがあって、ふとい鉄の棒が、まあ、ずいぶんやせこけた
志願助手ででもあったらむりにもぬけられそうな、というくらいの間をおいて並んでいま....
「画道と女性」より 著者:上村松園
でもいうような不満なものがあるからだともいえましょう。 若い女性の画家
志願に就いて 男性に較べると女性が絵の修業をするのには、特別にいろいろな困難が....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
に、あんなかくし芸があるとは知りませんでしたよ。妻が予知して、これが当って、門生
志願が秋田の産、僕の赴任が仙台という、こう揃ったのに、何の故障がありますか。……....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
府下第一流の国手がある、年紀はまだ壮いけれども、医科大学の業を卒えると、直ぐ一年
志願兵に出て軍隊附になった、その経験のある上に、第二病院の外科の医員で、且つ自宅....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
進の知識は決して得べからざるものと思われ申し候。それゆえ、ひとえに研究いたしたく
志願の至りに御座候。よって、余のちょっと書物あるいは人に見聞したることを申さんに....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
理す。しかして、省務の三分の二は宗教の件なりという。 米国および英国は、人民の
志願に応じて兵役に就かしむるの規則なるをもって、僧侶は兵役に従事するを要せず。フ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
くじは、政府これを禁ず。ゆえに、野外の娯楽はただ競馬あるのみ。消防組は紳士の子弟
志願によりて編成せられ、自ら進みて資を投じ、もってこれに加わるを名誉とすというも....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
であわてて帰京した。二、三日池袋の建設者同盟本部に身を寄せていたが、たまたま一年
志願で入営していた田原春次君(現社会党代議士)が見舞にやってきて『お前らねらわれ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
運動の指揮を中隊長に回収したのであった。その理由は、日露戦争の経験に依れば、一年
志願兵の将校では召集直後到底小隊の射撃等を正しく指揮する事困難であると云うのであ....