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忙わしい
「忙わしい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
忙わしいの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎教師」より 著者:田山花袋
はかりを負けてもらう算段に腐心するのが小作人の習いであった。それにいつも夕暮れの
忙わしい時分を選んで馬に積んだり車に載せたりして運んで来た。和尚さんは入り口に出....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
のがむずかしく、出来ないで始めはよわりましたが、いつの間にか慣れて来ました。昼は
忙わしいのと、夜は疲れますので、つい/\気不調法にもなりまして、皆様に御無沙汰を....
「青年」より 著者:森鴎外
れた。Charpentier et Fasquelle 版の仮綴の青表紙である。
忙わしい手は、紙切小刀で切った、ざら附いた、出入りのあるペエジを翻した。そして捜....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
のつけようのない不安な気持ちに脅かされながら生きねばならなかった。 試験準備で
忙わしい友達の間に何も手につかないでぼんやりしてるのが辛いので、私は筑波山へ旅に....
「自転車嬢の危難」より 著者:ドイルアーサー・コナン
いずれこの上にも変ったことがありましたら、また入らして下さい。私は実は今は非常に
忙わしいのですが、しかしいずれその中にあなたの御依頼のことにも、研究を進めてみま....
「駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
平に伴われて門司へ立つのだ。三月十五日限り私は停車場をやめて、いろいろ旅の仕度に
忙わしい。たとえば浮世絵の巻物を披げて見たように淡暗い硝子の窓に毎日毎日映って来....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
己が分かる。フレンチという自己が分かる。不断のように、我身の周囲に行われている、
忙わしい、騒がしい、一切の生活が分かる。 はてな。人が殺されたという事実がそれ....