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「応急手当〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

応急手当の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ました。それから小切を持ち出して来て、指の附根をしっかりと縛りました。それだけの応急手当をして置いて、雨のふりしきる暗いなかを医者のところへ駈けて行きました。阿....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
のゆう方に、わたしは突然に強い差込みに襲われて仆れた。急性の胃痙攣である。医師の応急手当てで痙攣の苦痛は比較的に早く救われたが、元来胃腸を害しているというので、....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ただれて息がなかった。妹は全身に大火傷を負って虫の息であった。すぐに医師を呼んで応急手当を加えた上で、ともかくも町の病院へかつぎ込んだが、伊佐子はそれから四時間....
私の日常道徳」より 著者:菊池寛
自分の悪評、悪い噂などを親切に伝えて呉れるのも閉口だ。自分が、それを知ったため、応急手当の出来る場合はともかく、それ以外は知らぬが仏でいたい。 一、私は往来で帯....
心臓盗難」より 著者:海野十三
。ひょっとすると途端にひきつけるかもしれないが、幸い彼の居るところは病室だから、応急手当には事欠かないだろうと安心して、いよいよ報告にとりかかった。 報告を受....
金属人間」より 著者:海野十三
ら鮮血がふんすいのようにとびだしたわけである。 検事たちがかけつけて、みんなで応急手当をくわえた。 「どうしたんだ。どうしてそんなけがをしたのかね」 検事は....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
手をふるわせ、悶絶してしまった。 そこで研究はそっちのけで、この所員にたいし、応急手当が加えられた。幸いに彼は間もなく息をふきかえしたが、その語るところによる....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ルゴの命令で劇場の横町に二台の自動車がエンジンの音を立てていた。それに、外科医と応急手当ての必要品一式が積まれて、イダルゴを待っていた。二台の自動車を揃えたのは....
星女郎」より 著者:泉鏡花
県の病院へ入れる事になると、医者達は皆|頭を捻った。病体少しも分らず、でただまあ応急手当に、例の仰反った時は、薬を嗅がせて正気づかせる外はないのです。 ざっと....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
れた。それと云うので人々は二人を家の中へ舁ぎ入れた。間もなく医者が駈け付けて来て応急手当を施した。 この頃町では火事と戦いとがなお烈しく行なわれていた。それが....
馬妖記」より 著者:岡本綺堂
めに鼻や口を強く打たれたらしい。取りあえずそこから近い農家へ運び込んで、水や薬の応急手当を加えると、市五郎はようように正気づいたが、倒れるはずみに頭をも強く打っ....
鼻に基く殺人」より 著者:小酒井不木
火傷を蒙りて書斎の床上に打ちたおれ苦悶中なりしをもって即刻附近の医院に舁ぎこみて応急手当を施したるも顔面及び上半身は火薬の爆発によりて目も当てられぬほどの惨状を....
血の盃」より 著者:小酒井不木
の想像に任せて置こう。花嫁はとりあえず別室に寝かされ、附近の町からよばれた医者の応急手当を受けて、一時は蘇生したが、その夜から高熱を発して起き上ることが出来なく....
薬前薬後」より 著者:岡本綺堂
のゆう方に、わたしは突然に強い差込みに襲われて仆れた。急性の胃痙攣である。医師の応急手当で痙攣の苦痛は比較的に早く救われたが、元来胃腸を害しているというので、そ....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
塚田巡査も続いて入った。 お杉は南向の縁側に横えられた。市郎の人工呼吸|其他の応急手当が効を奏して、彼女は間もなく息を吹き返した。 「どうだ、既う気が注いたか....