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「忠直〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

忠直の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
に笑わせられ、予の誤《あやまり》じゃ、ゆるせと御意《ぎょい》あり。なお喜左衛門の忠直《ちゅうちょく》なるに感じ給い、御帰城の後《のち》は新地《しんち》百石《ひゃ....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
一 家康《いえやす》の本陣へ呼び付けられた忠直卿《ただなおきょう》の家老たちは、家康から一たまりもなく叱り飛ばされて散々の....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
め、岡山口の先陣を前田利常、天王寺口のそれを本多|忠朝に定む。然るに悍勇なる松平忠直は、自ら先登を企てた。前日、家康に叱られて、カッとなっているのである。「公(....
真田幸村」より 著者:菊池寛
よって、大野、渡辺等の容るる所とならなかったわけである。 幸村は、偶々越前少将忠直卿の臣原|隼人貞胤と、互に武田家にありし時代の旧友であったので、一日、彼を招....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
度を明らかにしてあったという。彼らから見れば、井伊大老は夷狄を恐怖する心から慷慨忠直の義士を憎み、おのれの威力を示そうがために奸謀をめぐらし、天朝をも侮る神州の....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の子あり 和気清麻呂《わけのきよまろ》の第五子参議和気|真綱《まつな》は、資性忠直|敦厚《とんこう》の人であったが、或時法隆寺の僧|善※《ぜんがい》なる者が少....
水仙」より 著者:太宰治
忠直卿行状記」という小説を読んだのは、僕が十三か、四のときの事で、それっきり再読....
鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
材を扱った初期の短篇をみると、驚くべき対照をなして愈々明白である。 菊池寛の「忠直卿行状記」以下三十篇ちかい歴史的素材の小説も、やはり歴史小説でないことでは芥....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
ったし、かつてバーナアド・ショウやゴルスワージーの影響の下に「無名作家の日記」「忠直卿行状記」「恩讐の彼方に」等を生んだ菊池寛は、その作家としての特色の必然な発....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
と新聞小説に移りはじめていた。菊池寛の「屋上の狂人」と「恩讐の彼方に」そして、「忠直卿行状記」は、作品を貫く人生への態度がそれぞれに相反した本質のものであった。....
“慰みの文学”」より 著者:宮本百合子
建的な社会生活におかれている生活の常識に固く立っていたからだと思う。 例えば「忠直卿行状記」などをみると大名の君主とその家来との間にあった極端な形式主義を足場....
幸福の建設」より 著者:宮本百合子
われて参ります関係が封建的なもののなかには非常に多いのです。皆さんは菊池さんが「忠直卿行状記」というのを昔書かれたのをお読みかも知れませんけれども、封建時代の殿....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
てようとしたところを、宿直の侍女に見出されて捕えられた。それは当主|光長の母堂(忠直の奥方にして、二代将軍|秀忠の愛女)の寝室近くであった。その為に罪最も重く磔....