快楽[語句情報] »
快楽
「快楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
快楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
身《しきしん》を、もとの霊魂《アニマ》に併《あわ》せてよみ返し給い、善人は天上の
快楽《けらく》を受け、また悪人は天狗《てんぐ》と共に、地獄に堕《お》ち」る事を信....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
の悪魔ならんか、夫人は必ず汝の前に懺悔《こひさん》の涙をそそがんより、速に不義の
快楽《けらく》に耽って、堕獄の業因《ごういん》を成就せん」と。われ、「るしへる」....
「青年と死」より 著者:芥川竜之介
面白い事は出来なくなってしまうぜ。
A それは間違っているだろう。死を予想しない
快楽ぐらい、無意味なものはないじゃあないか。
B 僕は無意味でも何でも死なんぞを....
「少年」より 著者:芥川竜之介
少年時代へ彼を呼び返した。彼はまず何を措《お》いても、当時の空想を再びする無上の
快楽を捉えなければならぬ。――
硝煙は見る見る山をなし、敵の砲弾は雨のように彼....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
》なる貴族か富豪かである。
好悪
わたしは古い酒を愛するように、古い
快楽説を愛するものである。我我の行為を決するものは善でもなければ悪でもない。唯《....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ことが非常に好きでございます。一つの土木事業を遺すことは、実にわれわれにとっても
快楽であるし、また永遠の喜びと富とを後世に遺すことではないかと思います。今日も船....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
ためには貞淑な忠実な側妾だった。 後に分ったことであるが、古神は或る時、吸血の
快楽を知って、遂に呪うべき吸血鬼と化した。しかし彼はそのままでは吸血鬼としての生....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
い。しかし乍ら、キリストがまことの道の為めに自己の生命を棄て、家族を棄て、地上の
快楽を棄てて顧みなかった、克己的犠牲行為は、どれ丈人の子を罪より救い、どれ丈人の....
「初雪」より 著者:秋田滋
う良人は、ほんとうに幸福な人間だった。世の中にはさまざまな生活があり、さまざまな
快楽があるなどと云うことは、夢にも考えてみたことはなく、現在の自分の生活、現在の....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
は有害である。休養的教養(recreative culture)とは、先ず諸種の
快楽を識別する能力を意味し、次ぎに更に新しき力を齎らす生産的な
快楽を選んで不生産....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
た。彼はなぜ自分の五人の子を殺害したのだろう。なぜだろう。生命を絶つことが一つの
快楽であるような人がよくある。そうだ、そうだ、それは一つの
快楽なのだ。
快楽の中で....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
術ではない。芸術の原理はこれを主観的に求めなければならぬ。芸術の上乗なるものは、
快楽主義や功利主義を超越したものである。 八 法理論 法理について一言す....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
。およそ文学に限らず、如何なる職業でも学術でも既に興味を以て従う以上はソコに必ず
快楽を伴う。この
快楽を目して遊戯的分子というならば、発明家の苦辛にも政治家の経営....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ざるはなし。進みて政治上表面の幸福を得ることあたわざるものは、退きて宗教上裏面の
快楽を求め、法律上の不平は流れて宗教内の満足となり、不満不平の人をして、おのおの....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の文明国と相伍するを得るに至れるは、驚くべき一事なり。また、その国民をみるに、壮
快楽天の風あるは大いによし。余がアルゼンチンにありて聞くところによるに、南米を東....