快談[語句情報] » 快談

「快談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

快談の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恋を恋する人」より 著者:国木田独歩
室の客を驚かす恐れあり、小生の室は御覧の如く独立の離島に候間、徹宵《てっしょう》快談するもさまたげず、是非|此方《このほう》へ御出向き下され度く待《ま》ち上候 ....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
ゆうふく》らしき町である。未醒《みせい》子や吾輩は水戸から加入の三人武者を相手に快談に花を咲かせ、髯将軍や木川《きがわ》子や衣水《いすい》子は夜中にも拘《かかわ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。 ◯時限装置らしきものも落ちていた。 ※ ◯昨夜吉岡専造君が来てくれ快談中、第二の珍客山田誠君が来宅。その山田君の家は玉川|等々力。この前の投弾のと....
小田原陣」より 著者:菊池寛
者に預けたまま、小姓四五人を連れて大声をあげて家康の陣に行き、徹宵して酒を飲んで快談した。覿面に此の効果はあがって謡言は終熄したが、要するに今後の問題は、持久戦....
田舎教師」より 著者:田山花袋
笑み申し候。また君の相変らぬ小さき矜持をも思ひ出し候。 手紙の四。 久しぶりで快談一日、昨年の冬ごろのことを思ひ出し候。 あの日は遅くなりしことと存じ候。君の....
丹下左膳」より 著者:林不忘
物置小屋に、一本蝋燭の灯が、筑紫《つくし》の不知火《しらぬい》とも燃えて、若侍の快談、爆笑……。 さては、真っ赤に染めあがった丹波の笑顔。 だが、その祝酒の....
続獄中記」より 著者:大杉栄
蒼白くはなっていたが、それでも元気で出て来た。 差入室の一室でしばらくみんなで快談した。迎えられるものも迎えるものも大がいみな獄通だ。迎えられるものは盛んにそ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
行者としての船客は私達だけだ。万事に特別の待遇を受ける。老船長とともに食事、半夜快談。彼は英仏独語をよくし、デレッタントな博学者である。独逸における現勢力として....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
之助は変な気持がした。 程なく、たずね当てて、久しぶりでほとんど半日をその庵で快談に耽《ふけ》ったが、その話のついでに右の呼び捨ての不審をただすと、閑山先生、....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
夏別荘の大広間には、二十人あまりの客があって、出された酒肴を前にして、湧くような快談に耽っていたが、その客人はいずれも男で、女は雑っていなかった。 (はい、いい....
ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
》へ移動椅子を乗り入れて、椅子の上に円く膝《ひざ》を抱いて、星と会話し、草や風と快談して毎朝を迎えた。ヤトラカン・サミ博士は、屋根のある一定の住まいを拒絶してい....
取り交ぜて」より 著者:水野葉舟
に寝た。その時分に親戚に病人が有った。その病人がその晩に、夢に某氏を尋ねて来て、快談《かいだん》して帰った。翌朝眼が醒めたから、某氏は甥の某氏にその夢の話をした....
三国志」より 著者:吉川英治
代の墳墓を祠った。 その時、彼は亡家の墓に焚香しながら、 「むかし洛陽で、共に快談をまじえた頃、袁紹は河北の富強に拠って、大いに南を図らんといい、自分は徒手空....