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快足
「快足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
快足の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二重心臓」より 著者:夢野久作
て行くうちに、なおも追い迫って来る連中を撒くために走り込んで来た上り列車の前を、
快足を利用して飛び抜けようとしたハズミに、片足が機関車のライフガードに引っかかっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
下でも見物しながら待っているのが上分別――と、七兵衛はついに思案を定めて、ひとり
快足力に馬力をかけて磐城平を海岸にとり、北へ向って一文字に進みました。 六十九 ....
「七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
タがあり、その他、地中海沿岸の多くの群小競走者があった。けれどもエジプトの大跨な
快足に及ぶ者はなかった。エジプトは駆けるだけ駆けて、その炬火をギリシアの手に渡し....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
「文句をいわずに乗って見せたまえ」 「しからば乗って見せてやろうか、だちょうの
快足とぼくの馬術を見て、びっくりしてこしを抜かすなよ」 サービスはこういって、....
「三国志」より 著者:吉川英治
。曹操の出迎えに恐縮して、 「召しのお使いをうけたので、すぐ拝領のこれに乗って、
快足を試してきました」 馬の鞍を叩きながら云った。 曹操はここ数日の惨敗を、....
「三国志」より 著者:吉川英治
ザザザザと戦ぎ立った。見れば、葭や蘆のあいだから帆を立て、櫓を押出した二十余艘の
快足舟がある。こなたの岸へ漕ぎ寄せるや否、 「乗り給え。早く早く」 「皇叔。いざ....
「三国志」より 著者:吉川英治
って、これもまた敢なく路傍に戦死してしまった。 曹操の大軍は、切りひらく先鋒の
快足につづいて、陽平関を抜き、続いて、南鄭関までひと息に来てしまった。 漢中の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しなら、一刻もゆるがせならぬぞ。つづいて来い」 前ほどな鞭ではないが、宮はまた
快足をみせて洛内へいそいだ。陽はまだ午である。何が起って、今日の野駈けを途中から....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ったら、ドアから車体全体、直さなければなるまい。それでも、なりふり構わず、健康と
快足を誇っているところ、愉快である。ジープは世界の愛嬌者だ。あの素朴にはアメリカ....