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快速
「快速〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
快速の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
よと鬢《びん》の毛をそよがして通るのを快いと思っていた。汽車は目まぐるしいほどの
快速力で走っていた。葉子の心はただ渾沌《こんとん》と暗く固まった物のまわりを飽き....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
むくむくと太くなり、段々と地上に近づいて来たとき、北方の空から、突如として二隊の
快速力を持った戦闘機があらわれ、一隊は殺人団機の後をグングン追いついて行った。他....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
まじい悲鳴をあげていた。すれちがう毎に他の飛行機からは、赤旗をうちふってわれ等の
快速力を咎めるのであった。 「先生、東に何が見えましたか?」 「いや見えない。宇....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
る太平洋方面からの襲撃を顧慮されてのことじゃ」 「そうでもありましょう。しかし、
快速をもった敵機に対して、性能ともに劣った九二式や九三式で、太刀打ちが出来る道理....
「海底大陸」より 著者:海野十三
から、きょうは三日目の七月三日にあたる。油のようにないだ海面を、いま三十ノットの
快速を出して航行している。あと二日たてばフランスのシェルブール港にはいる予定だっ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ギンネコ号が金属箔のかべを作ったあとのことであるが、流星かと見まごうばかりの
快速ロケットが、救援隊とは反対の方向からギンネコ号にむかってどんどん距離をちぢめ....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
ことが出来なかったが、しかし丘陵を駈け下ってくる人造人間部隊の一番後方に、一台の
快速戦車があって、その掩蓋から、一人の将校が、首から上を出して、人造人間部隊を指....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
主席をはじめ全軍一兵のこらずを平等にその鋼鉄の車体の下に蹂躙し去り、それから尚も
快速をつづけて、やがて、そこから三百キロ向うの海の中へ、さっとしぶきをあげて嵌り....
「火星兵団」より 著者:海野十三
この彗星はもしや……」
「もしやも何もない。それがモロー彗星なのだ。おどろくべき
快速度をもって、刻々地球に近づきつつあるモロー彗星なのだ」
博士の声が、くら闇....
「火薬船」より 著者:海野十三
一同が見ているうちに、わが駆逐艦松風は、ノーマ号からはなれ、舳をてんじて北の方へ
快速力で航行していった。 ノーマ号も、その後を追って北上するかとおもわれたが、....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
、それに違いなかった。午前二時ちかくだったであろうか、赤青の標識をつけたすこぶる
快速の偵察機らしいのが一機、漂流気球に近づいた。 「おいキンチャコフ。俺も振るか....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
場!(無用の)といったね」 「それはそうさ。飛行機は、ますます安全なものになり、
快速になってゆく。だからあんな飛行島なんてものはいらなくなるよ。無用の長物とはあ....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
ッ、卑怯者!」 お妙は死力を尽して追いかけた。しかし機械人間は、お妙の五倍もの
快速で逸走したのであった。見る見るうちに、半之丞を背負った機械人間の姿は家並の陰....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
には、あのとき科学小説が一段と栄えてしかるべきであったと思う。渡洋爆撃への驚嘆、
快速戦車部隊への刮目、敵の空襲や迫撃砲や機関銃に対する悲憤、それからまた軍需品製....
「人造物語」より 著者:海野十三
かも機械力で二十人力の腕力があり、要所要所に六個の耳を備えて居り、時速六十|哩の
快速力で、駈け出すことができるという鬼神のお松そっちのけの人造人間である。 こ....