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念仏堂
「念仏堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
念仏堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。 「わるい悪戯をしやあがる」 日がくれてから七兵衛は葺屋町の家を出て、浅草の
念仏堂の十夜講に行った。その途中で、念のために、柳原の堤を一と廻りして見ると、槍....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ここに葬られているために、寺領六百石を領して、開山堂、弁財天祠、外久蔵主稲荷、常
念仏堂、経堂、無縁塚坊舎が三カ寺、所北寮が百軒、浄土宗関東十八|檀林中の随一を誇....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もまだ早い、どこで暇をつぶそうか知らん。本堂を経て三社権現をめぐり、知らず識らず
念仏堂の方へ歩みをうつすと、松井源水が黒山のように人を集めて居合《いあい》を抜い....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
出すことは出来なかったが、御首だけは持って逃げました。それが只今、観音堂の背後の
念仏堂に確か飾ってあると思います。これはその後になって、門跡前の塩川運玉という仏師が身体を造って修理したのであります。....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
ぶ》の内まで用たしに行ったついでに、祭の景気を見に随身門から境内へはいって、裏手
念仏堂から若宮|稲荷《いなり》へかけての人ごみの中を、あわよくば掏摸《すり》の一....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、ぎくとしたらしい。その眼を、かどだてて。 「寄るな。何者だ」 「はい。これは
念仏堂の懸人にございまする」 「ははあ、では何か。……昨夜チラと耳にしたが、宮へ....