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怖がり
「怖がり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怖がりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
頃でございました。夜なかに庭口の雨戸を毎晩ゆすぶる者があるといって、小女のお熊が
怖がりますので、店の方でも心配してお此さんに訊いてみますと、それはお熊がなにか寝....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
はありませんが、根が田舎育ちでございますから、わたくし共が考えるほどには蛇や蛙を
怖がりもいたしません。それに神に祀られているほどだから、人に対して何も悪いことは....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
まうでしょうが、その頃の人間はみんな正直ですから、そんな噂を聞くと竦毛をふるって
怖がります。しかも論より証拠、その婆さんに出逢って煩いついた者が幾人もあるんだか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ちばんいいのでございますよ、松脂でもいいのでございますよ、猿は人間よりか火の方を
怖がりますから、こうして火を持って歩くと、傍へ寄れねえのでございます。だからここ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いじゃないの。そんなにおたがいにこわがらないでもいいじゃないか。人間はどうも物を
怖がり過ぎていけない。獣や、虫なんぞでも、こちらが害心さえ無ければ、向うも大抵お....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
間から手厳しくやっ附けられるものも他にないよ。」 「貴方はあまり世間と云うものを
怖がり過ぎますよ」と、彼女は優しく答えた。「貴方の他の希望は、そう云う世間のさも....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
ったので、子供たちが代って彼のところへ食物を運んでやっていた。子供らはラザルスを
怖がりもしなければ、また往々にして憐れな人たちに仕向けるような悪いたずらをして揶....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
いお見えなさいまする、どのお客様も、お止し遊ばせば可いのに、お妖怪と云えば先方で
怖がります、田舎の意気地無しばかり、俺は蟒蛇に呑まれて天窓が兀げたから湯治に来た....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
ある。わたしの家の庭内で毎晩がさがさという音が聞こえるというので、女中たちはまた
怖がりはじめた。なんでも夜がふけると、人か獣か、庭内を忍びあるくというのである。....
「生活」より 著者:林芙美子
い。――十時頃になると、家中のひとたちがおやすみを云いあう。皆が床へつくと、私が
怖がりやだから、家中の鍵を見てまわり、台所で夜食の用意をして、それを二階へ持って....
「穴」より 著者:岡本綺堂
である。わたしの家の庭内で毎晩がさがさという音が聞えるというので、女中たちはまた
怖がりはじめた。なんでも夜がふけると、人か獣か、庭内を忍びあるくというのである。....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
しがかすかに揺れる。そのたびごとに死人が物を言うらしく見える。 お爺さんは大の
怖がりで、死人の側にもようおらない。お爺さんは葬式代がないと言うて財布の底を三度....
「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」より 著者:神西清
ことを考えなければいけないわ。オーリャは今この瞬間に死がやって来たって、ちっとも
怖がりはしないでしょう。覚悟が出来ているんだもの。何よりも大事なのは、あの人がも....
「警察署長」より 著者:田中貢太郎
ります」 クラネクの顔に嘲りの色が浮んだ。 「怪しいって、どんなことなのだね、
怖がり屋が、己の影法師なんかを見て、なにか云うのだろう」 「そんなこともありまし....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
は至って元気な人でしたが、シベリアから帰りましてからは、まるで人間が変ったように
怖がりやになって、毎晩寝る前には自分で部屋の戸締りを一つ一つ見て歩き、これで大丈....