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怖畏
「怖畏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怖畏の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
の法は、少しは奇異を見せたものかも知らぬが、今からいえば理解の及ばぬことに対する
怖畏よりの誇張であったろう。識神を使ったというのは阿倍晴明きりの談になっている。....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
かったため、僅々の日数であったに関らず、今度の領主は何様《どう》いう人で有ろうと
怖畏《ふい》憂虞《ゆうぐ》の眼を張って窺《うかが》って居た人民に、安堵《あんど》....
「巷の声」より 著者:永井荷風
夢を襲うものは抑《そもそ》も何であろう。民衆主義の悪影響を受けた彼等の胸中には恐
怖畏懼の念は影をだも留めず、夢寐の間にも猶忘れざるものは競争売名の一事のみである....
「山の人生」より 著者:柳田国男
察せられる。ただ村民の信仰がおいおいに荒んできてこういう奇瑞の示された場合にも、
怖畏の情ばかり独り盛んで、とかくに生まれる子を粗末にした。大和の三輪の神話と豊後....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
て相触れる事をまでも忌んだものである。「飜訳名義集」に法顕伝を引いて、 之、人皆
怖畏。 と云っておる。この「竹を撃つ」と云うことは、或いは「木を撃つ」とも、また....