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「思い思われる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

思い思われるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
片恋」より 著者:芥川竜之介
真じゃね。」おまけに活動写真なんだ。肌身はなさずとも、行《ゆ》かなかった訳さ。「思い思われるって云いますがね。思われない人だって、思われるようにはしむけられるん....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ござりませぬが、やはり幼なじみと申す者はうれしいものでござります。いつとはなしに思い思われる仲になりましたなれど、てまえはとにかく、お蘭はおうせもままならぬ奥勤....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
余は何う考えても権田と秀子の関係が分らぬ、夫婦約束などのない事は無論で有る、思い思われる仲ですらないのだ、イヤ権田の方は一生懸命に思って居るけれど秀子の方で....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
染の一人の若人……世間によくあることでございますが、敦子さまは早くから右の若人と思い思われる仲になり、末は夫婦と、内々二人の間に堅い約束ができていたのでございま....
田舎医師の子」より 著者:相馬泰三
は高く霽れ上った。しかし彼は何かおびただしくがっかりいた。 「自分には、ほんとに思い思われるという仲になった人が一人も無かった。――この事は自分のこれまでの生涯....
ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
あなたは、わたしの悦びです。わたしの命です、わたしの青春です! そりゃもちろん、思い思われるという見込みがほとんどなくて、まずゼロに等しいことぐらい、よく心得て....