思い止る[語句情報] » 思い止る

「思い止る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

思い止るの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
。種々《いろ/\》に思返《おもいかえ》して見たが、死神に取付かれたと見えまして、思い止ることが出来ません。其の内に夜《よ》も段々更けて世間が寂《しん》として来ま....
語られざる哲学」より 著者:三木清
それについて書いてみようと思った、友情、恋、愛、教育、社会、文化の諸概念の考察を思い止ることにした。これらの諸概念の中のあるものたとえば友情、恋、愛等については....
組合旗を折る」より 著者:永崎貢
まごつくと諸君の首も危い。それでは虻蜂取らずだ。この場合、涙をのんでストライキは思い止る方が諸君の為だ。」 出鼻を挫かれて彼らは力抜して了った。 が、今、窓....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
い哀れな農民は、三、四年は彼を襲うとは思われない将来の不便を予想して情欲の満足を思い止ることは滅多にない。しかし無智と暴政に育まれるこの先見の欠如は、かくてむし....
三国志」より 著者:吉川英治
のみを率いて、まったく進退ここにきわまる。一死は惜しまねど、英雄の業、なおこれに思い止るは無念至極。――もしご辺にして記憶あらば、むかしの一言を思い起し、予の危....