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「思料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

思料の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
予報省告示」より 著者:海野十三
測したものであって、多分このような暗いことだらけの予報は全然的中しないであろうと思料せられるが、腹の減ったる人間というものはどんな妄想を抱くに至るかという医学的....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
「そなたの父を思い出すぞよ」太い眉を動かしたが、「庄八郎は勇士であったぞ。また思料にも富んでいた。思案に余った折々は、俺はいつも思い出すぞよ」 「有難いお言葉....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
」 と題し放火殺人以下八罪につき東京地方裁判所の公判に附するの決定相成しものと思料する旨、理由書と共に提出した。 大正六年七月二日、支倉喜平は有罪と決し、こ....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
私は私の内部を見る。私はただ私に用があるだけだ。私は私を考察し、私を検査し、私を思料する。……私は常に己れの内を省る」云々(ブリュンティエール前掲書参照)。――....
笑い」より 著者:寺田寅彦
ど色盲の人に赤緑の色の観念が欠けているように、健康なからだに普通な安易な心持ちを思料する事ができないのではないかと思う事もある。もっとも健康な人は、そういういい....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
ここには銀簪! とするとこれからも要所々々へ、何か品物を落とすものと見える」こう思料深く云ったのは、四十がらみの大男、すなわち大黒の次郎である。 「何はともあれ....
大脳手術」より 著者:海野十三
チンドなる名を逆に読めばワカミヤ、ドンチキにして、こは彼の小説家らしき仕業なりと思料す。 三 闇川吉人は一脚すら売飛ばせるものにあらず。況んや最後に残りたる脳....
非人道的な講和条件」より 著者:与謝野晶子
何なる厚顔無恥な手段をも採り、正義に対する反省も、自己の食言に対する羞恥も、全く思料の外に抛擲してしまいます。 昔から便宜主義に反対する者は学者と芸術家です。....
死者の権利」より 著者:浜尾四郎
かであり、情状においても決して有利の点はないのであるから、実刑を科する必要ありと思料し、刑として被告人に対し懲役三年を求めたのでありました。 之に対してA、B....