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急度
「急度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急度の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
た。
お島が盆暮に生家を訪ねる時には、砂糖袋か鮭《さけ》を提《たずさ》えて作が
急度《きっと》お伴《とも》をするのであったが、この二三年商売の方を助《す》けなど....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
日、下野黒羽城主大関高増に手紙をやり、 「今日箱根峠に打ち登り候。小田原表行き、
急度申付く可候、是又早速相果す可く候」 と軒昂の意気を示して居る。今、十国峠あ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
すが、柿を」 供「柿の樹はお屋敷にもあります」 秋「今日は来ないかの」 嘉「いえ
急度参るに相違ごぜえません」 と云っている内に、只今の午後三時とおもう頃に遣っ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
十一人は追放に、九人は押込に、四人は所払いに、三人は手鎖に、七人は無構に、三人は
急度叱りに。勤王攘夷の急先鋒と目ざされた若狭の梅田雲浜のように、獄中で病死したも....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
ならない。テンポを速めるといっても、何も無闇に速くすることを意味してはいない。緩
急度を得て、しかも全体から見て場面のあきない変化と、軽快な速力で疾駆する爽快さを....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ものに可レ被レ下事。 附、於二何地一も、たばこ不レ可レ作事。 右之趣御領内江|
急度《きっと》可レ被二相触一候、此旨被二仰出一者也、仍如レ件《よってくだんのごと....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
ると、白翁堂は同じく逢っているというものだから、其の女はなに逢いませんといえば、
急度逢っていると又争いになりました」 相「あゝ、こりゃからッぺた誠に下手だが、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ザル儀|之《こ》レ有ル段相聞エ候、以後右ノ様子ノ族《やから》、之レ有ルニ於テハ、
急度《きっと》、御吟味ヲ遂ゲラルベキ旨、仰セ出サレ候、向後、相慎シミ、作法宜シキ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ところへ来て、いろいろあつかいを入れて、兼吉にわびをさせるから了簡しろという故、
急度《きっと》念をしたら、こののち兼吉がお前様をかれこれ言ったら、私が首を献じま....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
かたへ ―――――――――――――――――――――――――――――
急度申遣候。あきの郡之内さん所やくの事此候、以上。 二月七日 ....