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急潮
「急潮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急潮の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
間といえば、維新後|滔天の勢を以て日本に流れ込んで来た西洋文化の洪水が急転直下の
急潮を渦巻かせている時代であった。人間の魂までも舶来でなければ通用しなくなってい....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
るから、手でひいても動かない。小刀でヒゲを切って採るのである。リーフ原の海底には
急潮がうずまいて、相当に翻弄される。しかし、色彩が豊富で、美しく、魔魚毒蛇の幻想....
「三国志」より 著者:吉川英治
。 一瞬、その悽愴さに打たれたが、いずれも入城の先頭をいそいで、十八ヵ国の兵は
急潮のごとく馳け、前後して洛中へ溢れ入った。 孫堅は、馬をとばして、まず先に市....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
というのも、ひとえに世評をやわらげるためだった。また露骨な武士大衆の輿望が、ここ
急潮に自分へかたむいて来る形勢なども、彼としてはむしろ危険視していた。 なぜな....