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急激
「急激〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急激の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
つけている。」
「気をつけていてもさ。」
老婆は、いささか、相手の感情の、この
急激な変化に驚きながら、例のごとくくちびるをなめなめ、つぶやいた。
「気をつけて....
「星座」より 著者:有島武郎
、今までの冷やかにも倨傲《きょごう》な表情から、少し取り入るような――しかもその
急激な変化に自分自身多少のうしろめたさを示さないではない――それに変っていくのを....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
界の状態は何を語るか。財産とともに道徳心をも失った貧民と売淫婦《ばいいんふ》との
急激なる増加は何を語るか。はたまた今日|我邦《わがくに》において、その法律の規定....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ないとは言われないが、しかしともかくも自然界に関する吾人の知識が今日におけるほど
急激な進歩をしたことは未だかつてなかったということについてはいかなる科学者にも異....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
飛行機らしくなってから二十年内外、しかも飛躍的進歩は、ここ数年であります。文明の
急激な進歩は全く未曽有の勢いであり、今日までの常識で将来を推しはかるべきでないこ....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
変化を表わしているではありませんか。私共にとって幸いなことには、当夜、東京附近は
急激なる気象の変化をうけたものですから、室内と室外の気象状態にすくなからぬ懸隔が....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ない。ただぼくは夕食中、きゅうに気持がわるくなって、自室にひきとったんだ。そして
急激な嘔吐に下痢だ。半死半生のていでベッドにもぐりこんでいたが、それから後、元気....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
が頭痛を覚えたのは、畢竟われ等が、あまりに多量の力を用い、しかもそれが、あまりに
急激に行われたことに基因する。あのような重大問題を論ずるに当りては、われ等とても....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
繰込むのの、いまちょうど退汐時。人は一倍群ったが、向側が崖沿の石垣で、用水の流が
急激に走るから、推されて蹈はずす憂があるので、群集は残らず井菊屋の片側に人垣を築....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
する筈はない。それに鵜烏は浮かんでいるかと思うと、忽ちサッと姿を没するほど運動は
急激に行われるから、そのためには気圧は一瞬間に何十|粍という急角度の変動を必要と....
「四条通附近」より 著者:上村松園
いるので、これから機会のある度に、一つずつ描き残して置きたいと思う。 世の中が
急激に移り変ってゆくのを眺めるとき、わたくしには、余計にあの頃の風俗をのちのちの....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
に促してきた結果である。徳川幕府が倒れて明治維新となり、西洋思想を輸入することが
急激となってきた際、社会全体の大変化、大刷新とともに哲学も起ってきたような次第で....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
まりそこねた芝居でもある」と云い、日本の近代洋画を談じては「どうやら手数を省いて
急激に人の眼と神経をなぐりつけようとする傾向の画風と手法が発達しつつあり」と云い....
「西航日録」より 著者:井上円了
、シナは大濁国なるとともに大緩慢国なり。日本人はこれに反し、大清国なるとともに大
急激国なり。その性質
急激にして諸事に敏速なる利あるも、また度量の狭隘に過ぐるの失....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
将来戦は七年戦争または三十年戦争たる事無きにあらず」と述べている。しかし商工業の
急激なる進歩は長期戦争は到底不可能と一般に信ぜられ、また軍事の進歩も甚だしく一八....