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「急転〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

急転の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
予報省告示」より 著者:海野十三
に活躍し、相当の収穫あり。尚、宇宙戦争の勃発により、第三次世界戦争は休戦となり、急転直下して世界同盟成る。 世界暦二千年一月十九日 大西洋横断の旅客機と貨物....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
し得たならば、今日までの立遅れを一挙に回復することも敢えて難事ではない。時局が大急転するときは、後進国が先進者を追い越す機会を捉えることが比較的に容易である。科....
階段」より 著者:海野十三
とて別に異状も見当らない。唯、あまり僕の立っているところが高いので三階から下まで急転落下しそうな脅迫観念に捉われたので、首を引っこめると、念のために二階へ降りて....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
遠の梨の礫」には倦きて来ました。厭気のさしたのを自覚すると、実験をつづけることが急転直下的にたまらなくいやになりました。忘れもしない九月の七日の夜のことです。時....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
三 司法主任は流石に白亭の微妙な変化を見逃さなかった。 事件の報告は急転して、猛烈な、陰険な追求が始まった。が、白亭も流石に人物だ。あれこれと取り繕....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
したる勾配でもないが一種の坂路をなしていた。 その坂路にかかって、車夫が梶棒を急転した為に、車はずるりと後戻りをして、そのあとに付いて来た私の車の右側に衝突す....
続獄中記」より 著者:大杉栄
ものも大がいみな獄通だ。迎えられるものは盛んにその新知識をふりまく。迎えるものは急転直下した世間の出来事を語る。 「おい、抱月が死んで、須磨子がそのあとを追って....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
守刀を身につけた丈で、心静かに坐を起ちました。 が、それにつづいて起った局面の急転回には、さすがの私も少し呆れない訳にはまいりませんでした。お暇乞いの為めに私....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
恐怖はだんだんに力強くなってくる。諸君の生命の半分を終わらないうちに、死の谷底へ急転直下するのは恐ろしいことである。さらに何千倍も恐ろしいのは、諸君のまんなかに....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
れて、虚の虚とさせられた。 「おのれっ」 二度の打込は虚の実。二段の剣法。正面急転右替の胴切と出たところを、巧みに金剛杖で受留められた。 杖に鉄条でも入って....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
ように薄かった。木戸の外には宵から降り出した春雨の音がしとしとときこえた。運命の急転を痛切に感じた二人は、陣扇のかなめを膝に突き立てたままで、しばらくは黙って顔....
御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
したる勾配でもないが一種の坂路をなしていた。 その坂路にかかって、車夫が梶棒を急転したために、車はずるりと後戻りをして、そのあとに附いて来た私の車の右側に衝突....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
なハイブリッドの一人であって、その一生はあたかも江戸末李より明治の初めに到る文明急転の絵巻を展開する如き興味に充たされておる。椿岳小伝はまた明治の文化史の最も興....
男の子を見るたびに「戦争」について考えます」より 著者:小川未明
現状のまゝの行程を辿るかぎり、いかに巧言令辞の軍縮会議が幾たび催されたればとて、急転直下の運命から免れべくもない。こう思って、何も知らずに、無心に遊びつゝある子....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
したのである。スウェーデンとの平和も次いで成立した。 大王はこの有利なる形勢の急転後、熟慮を重ねてその作戦目標をシュレージエンおよびザクセンに限定した。しかも....